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ジョシネマ:7月はアンジー主演「マレフィセント」やジブリ最新作 大人のラブストーリーも

 今月公開される映画のなかから30代以上の女性におすすめの作品を編集部がピックアップする「ジョシネマ」。7月は、米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが主演するディズニー映画「マレフィセント」やジブリ最新作、大人のラブストーリーやおしゃれの参考にしたい北欧映画などを紹介する。

 ◇アンジー主演 もう一つの「眠れる森の美女」

 公開中の映画「マレフィセント」(ロバート・ストロンバーグ監督)は、きっと誰もが一度は聞いたことがある「眠れる森の美女」をジョリーさん演じる邪悪な妖精・マレフィセントの視点で“本当の物語”として描いたファンタジー。オーロラ姫にかけた呪いの裏に隠されたマレフィセントの過去や、人間界と妖精界との悲しい戦いの歴史などが明らかになっていく。大人の女性にこそ見てほしい1本。オーロラ姫を米女優のエル・ファニングさんが演じる。

 ◇注目のジブリ最新作「思い出のマーニー」

 ジブリの待望の最新作「思い出のマーニー」(19日公開)は、「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)で初監督を務めた米林宏昌さんがメガホンをとる。ジョーン・G・ロビンソンが1960年代に発表した英国児童文学が原作。北海道の湿地帯を舞台に、心を閉ざした少女・杏奈と、誰も住んでいないといわれている「湿(しめ)っ地屋敷」に住む金髪の少女・マーニーの夏が描かれる。2人の少女の声を女優の有村架純さんと高月彩良さんが務めることも話題。米林監督が「高畑勲、宮崎駿がいなかったらジブリはこんなものしか作れないのかとは絶対に言わせない」と話す意欲作で、この夏見逃せない1本だ。

 ◇スウェーデン発「なまいきチョルベンと水夫さん」

 「思い出のマーニー」と同日に、「長くつ下のピッピ」や「やかまし村の子どもたち」で知られるスウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーンの「わたしたちの島で」(岩波書店刊)をもとにした「なまいきチョルベンと水夫さん」が公開される。スウェーデンの島に住む“ぽっちゃり少女”のチョルベンが愛犬の“水夫さん”、アザラシの赤ちゃんを巻き込んで繰り広げるひと夏の騒動を描く。カラフルなサマーハウスやシンプルだけれど温かみのある北欧のインテリアやライフスタイル、子供たちのファッションやおしゃれな色遣いなどをぜひ参考にしたい。

 ◇NYを舞台にした大人のラブストーリー

 「ジゴロ・イン・ニューヨーク」(ジョン・タトゥーロ監督)は店がつぶれた本屋の主人と花屋でバイト中のさえない男がニューヨークを舞台に繰り広げる大人のラブストーリー。タトゥーロさんとウディ・アレンさんがダブル主演を務め、ジゴロビジネスに手を出す“イケていない男たち”を演じる姿は、愛くるしいほどだ。シニカルでウイットに富んだ“アレン節”も健在。全編でジャズの名曲が流れ、ニューヨークの文化や魅力が詰まっている。11日公開。

 ◇河瀬直美監督「2つ目の窓」

 「萌の朱雀」(1997年)や「殯(もがり)の森」(2007年)で知られる河瀬直美監督の最新作「2つ目の窓」は26日に公開。第67回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門出品作で鹿児島県の奄美大島の雄大な自然を舞台に、16歳の少年と少女の初恋と成長、自然との共存や生と死などのテーマを描く。歌手のUAさんと俳優の村上淳さんを両親に持つ村上虹郎(にじろう)さんが女優の吉永淳さんとともにダブル主演を務める。奄美大島の自然と幻想的な水中シーン、主演2人の繊細かつ力強い演技をぜひ映画館で目に焼き付けたい。

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