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メディカルアロマの大工原忍さん(左)と対談した三浦理恵子さん
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メディカルアロマの大工原忍さん(左)と対談した三浦理恵子さん

三浦理恵子の美容ライフ:第51回 メディカルアロマ~対談編・上 大工原忍さん

 今回はメディカルアロマのスペシャリスト、大工原忍さんとの対談をお送りします。リラクゼーション効果だけではない、植物療法としてアロマについて、奥の深い話をいろいろうかがいました。

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 ◇メディカルアロマは医療……大工原さん

 三浦さん:アロマは大好きですごく興味があったので今日とても楽しみにしていました! 大工原さんが持ってきてくださったこの精油、カラフルで可愛いですよね!デザインはご自身で手がけられたんですか?

 大工原さん:はい、自らデザインしました。メディカルアロマといって、フランスやベルギーでは保険が利く医療なんです。簡単にいうと、漢方みたいなものですね。フランスだと6年間きちんと学ばれた薬剤師さんしか扱えないものなんですよ。実際、私が輸入しているものは、現地の病院などに卸されているグレードの高いものになります。

 フランスではお薬として出しているため、ラベルが“処方箋”みたいな感じだったので、私の商品のラベルは色をつけてデザインしました。色はチャクラに合わせていて、頭痛とかに効くものは紫系、エネルギーは赤系にしています。100種類以上扱っていますが、商品にしているのは、63種類です。

 三浦さん:それだけたくさんの中から一人一人に合わせてブレンドされたりもするんですか?

 大工原さん:体調などに合わせた精油を提案したり、必要に応じてブレンドもします。風邪気味の方がいらしたら、予防のために抗ウイルス作用のあるユーカリラディアータをたくことを提案したり、寝られないとお困りの方には鎮静作用のあるラベンダーと誘眠作用のある精油のブレンドをご提案するとか。

 ◇香りをかぐことで体の変化は?……三浦さん

 三浦さん:普段は眠る前に部屋でアロマをたくんですけど、癒やしとかリラックスのためだけだと思っていました。香りをかぐことによって体の変化とかもあるんですか?

 大工原さん:ありますね。ほとんどの精油は抗菌作用があるので、菌には一番効果があります。リラックスしたい時は鎮静作用があるものを選ぶと、本当にリラックスすることができます。不安やストレスがある時は不安をとるアロマを入れたり、寝られない時は誘眠作用のあるものを入れたり。

 香りをかいで、5分後に血液検査をすると血中からその芳香成分が検出されたというデータもあるんですよ。精油は油に溶けるもので、皮膚に塗布すると皮脂から浸透し、15~20分後には血中から出てきます。このように体内に入るものなのでいいグレードのものを使ってほしいですね。

 ◇市販アロマのグレードを見極める方法は?……三浦さん

 三浦さん:市販されているものでもグレードを見極める方法はあるんですか?

 大工原さん:するどい質問ですね(笑)。全部学名、植物名というのがあるんです。人間もホモサピエンスという学名がありますよね。植物も一つずつ学名があるので、この学名がきちんとしていて、分析データが出ているものを使ってください。

 ◇肺の病気がきっかけでメディカルアロマの本場フランスへ……大工原さん

 三浦さん:日本にも信頼できる専門店が増えてくれるといいな。自然のもので、香りも良くて自分が幸せになれて、さらに体にもいいって言うことなしですよね。ますます興味が湧きました。メディカルアロマをはじめたきっかけは?

 大工原さん:もともと香りが好きで。アロマっていろいろな団体があるんですが、その時にメディカルアロマって聞いて、おもしろそうと思ったんです。私はNARDというメディカルアロマの日本の協会の資格をとりました。

 ただ、取得している時に免疫が落ちてしまって肺の病気にかかってしまったんです。血中酸素が足りなくなってしまって、両方の肺が真っ白になったんですよ。病院に行って診察してもらったら、末期の肺がんかエイズかもしれないと言われて。検査したり、肺も洗ったりとかして、やっと分かったのは、空気中にある常在菌が肺に入ってしまうという奇病だったんです。

 2年間抗生物質の薬を飲んでいたんですが、あまり効かず副作用もあって。それで漢方とか代替療法をいろいろ試す中で、メディカルアロマの効果を身をもって知ったんです。私はアロマを飲んでいたんですが、そうしたら3カ月に1回の診察でだんだん影が消えて、今ではすっかり元気になったんです。もともとアロマの勉強をしていたので、自分でブレンドして使っていたのですが、その実体験がきっかけとなり、フランスに本格的に勉強しに行きました。

 ◇元気じゃないと何もできないと実感……大工原さん

 三浦さん:フランスへ本格的に勉強しに行くのはすごく勇気がいることですよね。やりたい、行きたいと思ってもなかなか行動に移せない方もいると思います。その行こうという勇気はどこから出てきたんですか?

 大工原さん:いいアロマがあるという薬剤師さんと出会い、メールでやりとりをしていく中で、一度サンプルのアロマを送っていただく機会があったんです。そのサンプルの香りがとても良くて、どうしてもこの精油を使いたいなと。でもメールだけでは伝わらないし、全部の香りをかぎたいし、現場も見たいので「行きます!」と伝えて、一週間後に行っちゃいました。

 それとやはり病気のことが大きかったですよね。3カ月寝たきりで、体重も30キロ台になってしまって。肺が全部真っ白だったので、このままだと長く生きられないし、手術もできないし。息するのも痛かったりすることもあって。そういう病気になった時に元気じゃなきゃ何もできないんだと思いました。それがアロマで改善されたので、こういうことはもっと世の中に知らせたいと。そのためにもまずは本場に行こうと思ったんです。

 私の病気は完治するものではなく一生付き合っていかなければいけないので、いまだに病院にも行くんですけど、薬のことでどうしようって悩んでいる方が待合室でアロマをかいでいたのを見たりもして。メディカルアロマの必要性を改めて感じました。それに病院ももっといい香りがあったらいいなと思いますね。緊張もするし、ちょっとでも香りがあったりするともう少しリラックスできるのかなと。

 三浦さん:最近では婦人科や美容サロン、クリニックなどでアロマをたいているところも少しずつ増えてきていて、ここは女性の気持ちを考えてくれているのかなあとか、ちょっと寄り添ってくれている感じがするので、入りやすかったりもしますよね。本当に香りって大事ですね。奥が深いです! 良質なものや、使い方など知ってもっと身近に生活に取り入れていきたいです。皆さんにも知ってもらいたいと感じました。

 今回はここまで。次回は大工原さんおすすめのアロマや日常での使用方法についてお届けします。楽しみにしていてくださいね。なお、メディカルアロマは妊娠中・授乳中の方や乳幼児への使用は特に注意が必要です。

 心も体もキレイになって、毎日キラキラしましょう! できることは今からスタートですよ!

 *……次回は8月27日に更新予定です。

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