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2013年10月7日に第1子となる女児を出産したモデルの鈴木えみさんが編集長を務めるデジタルマガジン「s’eee(シー) vol.5 MAMA&BABY」(集英社)が発売された。これまでファッションやビューティーをテーマにしていたが、今号は自らの体験を通した妊娠、出産、育児がテーマで「妊娠や出産がとても大きな出来事だったので、その経験からいろいろな思いを伝えたいと思いました」と背景を語り、「妊娠して7キロ増えて、出産後1カ月でマイナス13キロ落ちてしまった」という鈴木さんに話を聞いた。
「s’eee」は2011年10月23日に鈴木さんを編集長に創刊。vol.5は「妊娠」「マタニティライフ」「いよいよ出産」「子育てスタート!」「キッズへの階段」「ママインタビュー」で構成されており、鈴木さんのインタビューのほか、初公開のマタニティフォトやモデルで“ママ友”の佐田真由美さん、今宿麻美さんとの対談、子供と行くことができる場所を紹介したエリア別のマップも掲載している。今号で初めてデジタルマガジンという形態をとり、「App Store」で300円で販売されている。
◇授乳&育児で産後マイナス13キロ
今回、抜群のスタイルで、キュートなミニスカート姿を披露した鈴木さん。モデル業をはじめとした仕事は「出産前と変わらずこなしている」といい、「子供に合わせて、働く時間帯はなるべく昼から夕方に限らせていただいているんですが、仕事量はセーブしていないんですよ。その分、今までよりも働く日数が増えています」と精力的にワーキングママとして活躍している。
産後ダイエットについて尋ねると「授乳と育児で、みるみる体重が落ちてしまって。これ以上落ちたら、“見た目的にやばい”っていうところまで自然に減っていきました」と明かす。現在は「少し戻りました」というものの、「妊娠して7キロ増えて、出産後1カ月でマイナス13キロ落ちてしまった。なので、妊娠前よりマイナス6キロ。必死に食べても、食べても増えないという感じでした」と周囲のスタッフも心配するほどだったという。
◇子供が生まれて「妥協を覚えた」
現在1歳2カ月の娘については「性格はクールなんですけど、ワンパクで好奇心旺盛。私に似ているかも」と笑う。「半年から1歳までが個人的に一番大変な時期でした。私にべったりで、常に一緒にいないとダメだったので、何もできなくて。小さいうちはだっこ紐(ひも)に入れていろいろ家のこともできたんですが、重くなって動くようになるとそういうわけにもいかなくなった」と話す。
「特にハイハイが始まって動き回るようになってからは、転ばないかとか、1秒たりとも目が離せませんでした。私の化粧ポーチの中からいろいろなものを引っ張り出して、ブラシを食べちゃったり、アイシャドーを床に落として割ってしまったり。うちは猫2匹、犬2匹も飼っているんですが、落としたものをペットが転がして遊んだりして、とにかく“カオス”でした」と振り返った。現在は「(娘が)1人で集中して遊べるようになってきたので、その間に家事ができるようになったり、だいぶ楽になってきました」と安堵(あんど)の表情だ。
子育ての経験が自身の成長にもつながっているという。「妥協することを覚えました。もともと私は、完璧主義なタイプ。でも、子供が生まれてからそうはいかないことがたくさんあって。それをあきらめることができるようになって、すごく楽になった」と変化を語り、「子供のことも全て自分で完璧にやりたかったんですが、旦那に手伝ってもらったり、シッターさんにお願いしたりできるようになった」と続けた。
◇ママ友と「学校はどこに行かせる?」
また鈴木さんにとって、育児において心強いのがママ友の存在だ。モデル仲間など友人が同時期に出産し、「子供たちが同級生なので、みんなで集まってワイワイ楽しく遊べる環境が理想。この間は外苑にある『にこにこパーク』という子供向けの施設に行きました。子供を見守りながら、ママ友同士で話すっていう交流の場にもなりますね」と語る。「子供の成長の話が多い」といい、「『学校はどこに行かせる?』とか、もう教育の話もしたりして」と明かした。
「子育ては毎日が楽しいですね。人間の成長を観察するのは面白い」と笑顔を見せる鈴木さん。娘は最近、「ごまかし笑いをするようになった」といい、「ごはんのときに苦手なものや、もうおなかいっぱいっていう場面で、食べ物を後ろに投げることがあって。『いけないよ』っていうと、ごまかすような顔をして話題を変えようとしてくるんですよ」と苦笑しながらも幸せそうだ。
今後の目標を聞くと「クリエイティブな仕事をもっとやっていきたい」と意欲を見せ、母という立場からの仕事にも「チャンスがあればぜひ」と前向き。一方、プライベートでかなえたいことについては「家族旅行に行きたい。娘が9カ月のときに友人の結婚式でハワイ旅行に行ったんですが、国内でもいいのでどこかに行きたいな」と穏やかな母の顔を見せた。
<プロフィル>
すずき・えみ。1985年9月13日、京都府出身。13歳からモデル業をスタートし、「SEVENTEEN」「PINKY」(ともに集英社)の専属モデルとして人気を集める。その後、女優デビューし、ドラマ「ギャルサー」「有閑倶楽部」(ともに日本テレビ系)などに出演。2006年には映画「bird call」で主演を果たした。現在、「MORE」「MAQUIA」(ともに集英社)、「sweet」(宝島社)、「美人百花」(角川春樹事務所)などで活躍。