杏：しっとり和装で登場　北斎の娘に尊敬の念

　女優の杏さんが28日、東京・日本橋で行われた劇場版アニメ「百日紅～Miss　HOKUSAI～」（原恵一監督、5月9日公開） のジャパンプレミアに出席。しっとりとしたピンク色の着物姿で登場した杏さんは、自らが演じた浮世絵師で葛飾北斎の娘・お栄について「江戸時代に、クリエーティブなことをして、女性として独り立ちもして、生計も立てて、希有（けう）で唯一無二の存在。共感よりも憧れとか尊敬の方が大きい」と語った。

　「百日紅～Miss　HOKUSAI～」は、杉浦日向子さんのマンガ「百日紅（さるすべり）」が原作。映画「クレヨンしんちゃん」シリーズや「河童のクゥと夏休み」などで知られる原監督が手がけ、江戸の四季を通して、主人公のお栄を中心に、北斎や仲間たちとのにぎやかな日々を描く。

　杏さんは「大好きな杉浦先生の作品のアニメ化に参加できてうれしいです。光栄です」と話し、「この作品が世に出る第1歩みたいな感じで、どんどんいろいろな方に見ていただけると思うと、うれしいです」と笑顔を見せた。ジャパンプレミアには葛飾北斎役の松重豊さん、池田善次郎役の濱田岳さん、お猶役の清水詩音さん、原監督も登場した。