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注目映画紹介:「オートマタ」 バンデラス主演 人工知能が発達した社会を予見させるSFサスペンス

「オートマタ」のワンシーン(C)2013 AUTOMATA PRODCUTIONS,INC.

「オートマタ」のワンシーン(C)2013 AUTOMATA PRODCUTIONS,INC.

 アントニオ・バンデラスさんの主演映画「オートマタ」(ガベ・イバニェス監督)が5日に公開される。今作は、人工知能を搭載した「オートマタ」と呼ばれるロボットが定着した近未来を舞台に、改造され進化するオートマタと人間たちの関係を描く。オートマタを製造・管理するハイテク企業の調査官ジャック・ボーカンをバンデラスさんが演じるほか、メラニー・グリフィスさん、ディラン・マクダーモットさんら実力派の俳優陣が脇を固めている。

 2044年、地球は太陽風の増加で砂漠化が進み、人口が2100万人まで減少し、人類は存亡の危機を迎えていた。人類存続のため、ピルグリム7000型という人型ロボット「オートマタ」が普及し、さまざまな労働力として人間社会に浸透。人類がオートマタを管理、維持できるよう、「生命体への危害の禁止」「自他のロボットの修正(改造)の禁止」という二つの制御機能が組み込まれていた。ある日、オートマタを開発した大企業ROC社に務める調査員ジャック・ボーカン(バンデラスさん)は、制御機能が破られ内部が改造されたオートマタ発見の知らせを受け……というストーリー。

 バンデラスさんが初めて本格SF映画に挑戦ということで話題の今作。人間とロボットの関係を描く近未来ディストピアものとしては王道の設定だが、フルCGではなく造形物を使っているところにリアリティーがあり、ある種の恐怖心をかき立てられる。人工知能が進化を遂げるとどうなってしまうのかということは、常に議論の的になるが、度を超えた便利さには代償が伴うものなのだと痛感させられる。現実にロボットが社会に組み込まれつつある今、向き合うべきであろうテーマを真摯(しんし)かつ骨太に描かれている。なぜ制御機能が実装され、そして解除されたのかなどサスペンス要素も盛り込まれ、おとなしめの展開ながら見応えは抜群だ。5日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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