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人気グループ・嵐の大野智さんが主演する時代劇映画「忍びの国」(中村義洋監督、2017年夏公開予定)の大野さんの共演者が22日、発表された。普段は金の亡者で無類の怠け者だけれども史上最強の忍びという大野智が演じる主人公の無門の妻で、安芸の武家から無門にさらわれてきた女性・お国役を大野さんと初共演となる女優の石原さとみさん、伊賀・下山家の嫡男で、ある事件により忍びに失望してしまう下山平兵衛役に鈴木亮平さん、伊勢 織田軍で剛力で名をはせる信雄の家臣、日置大膳(へき・だいぜん)を伊勢谷友介さんが演じる。
そのほか、伊賀を治める十二家評定衆の一人、百地三太夫役は「落陽」(1992年)以来、25年ぶりの映画出演、そして時代劇映画初出演となる落語家の立川談春さん。伊賀の国に攻め込む織田信長の次男、織田信雄(おだ・のぶかつ)役には大野さんの事務所の後輩で大野さんと初共演となるHey!Say!JUNPの知念侑李さん。信雄の家臣、長野左京亮役はマキタスポーツさん。政略結婚で信雄の妻となる北畠凛役を、時代劇映画初出演となる平祐奈さん。その父で、伊勢国を治める北畠具教役を國村隼さんが演じる。さらに、でんでんさん、満島真之介さん、きたろうさんなど実力派キャストが脇を固めている。
原作は、累計発行部数55万部の和田竜(わだ・りょう)さんの歴史小説「忍びの国」(新潮文庫)。戦国時代、織田信長は諸国を次々と滅ぼし、天下統一に向けひた走っていたが、ただ一国だけ手出しすることを禁じた国があった。それは伊賀・忍び軍団。戦場では金のためだけに人を殺める戦闘兵器で、人でなしの虎狼(ころう)の族(やから)と呼ばれていた。そんな忍びの一人、無門(大野さん)は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者。女房のお国(石原さん)に稼ぎのなさを責められる日々を過ごしていた。そんな中、信長の次男・織田信雄は、父の命に背き、伊賀に攻め込む決意をする。かつての主君を裏切り信雄の家臣になった日置大膳(伊勢谷さん)、無門に弟を殺され伊賀への復讐(ふくしゅう)を誓う忍びの下山平兵衛(鈴木さん)、対する伊賀十二評定の重鎮・百地三太夫(ももぢ・さんだゆう、談春さん)と下山甲斐(でんでんさん)、そして忍びたち……。知略謀略が張り巡らされ、織田軍と伊賀忍び軍団は、壮絶な合戦に突き進んでいく……という展開。
「進撃の巨人」(15年)や「シン・ゴジラ」(16年)など話題作に立て続けに出演している石原さんは「忍者として一流の無門の心の真ん中にはどんな時も必ずお国がいます。怠け者で不真面目な無門に対し、常に不安やいらだちはありますが、しかって尻をたたいて舵を切っていくと同時に大きな愛情を注ぐ母のような女性だなと思いました。初めて大野さんがせりふを発した瞬間、皆が…無門だ!!と驚き鳥肌立ちました。この作品は時代劇アクションであり、恋愛物語でもあります。幅広い世代の方に楽しんでいただける作品になるよう最後まで丁寧に演じていきたいと思います」と語っている。
肉体改造を含め、徹底した役づくりで知られる鈴木さんは、今作のアクションのために2カ月間けいこを積んで臨んだといい、「『こんな忍者もの、読んだことない!』これが原作の第一印象でした。『人間ではない』忍びの世界で人間の心をもってしまった平兵衛の悲哀を、大野さん演じる無門と好対照になれるよう、情熱的に演じきりたいと思っています。アクションシーンもほかにはない独特の動きなので、この2カ月間コツコツとけいこを重ねてきました。誰も見たことのない、楽しく強烈な「忍び映画」が出来上がる予感がしています。期待していてください」とメッセージを送っている。
織田信雄役の知念さんは「主演が大野くんということで、個人的に念願かなっての共演でしたので、出演が決まったときは本当にうれしかったです。今作は忍者VS侍のお話で、きっと僕を知ってくださっている方はイメージとして侍役で出演するのではないかと想像されると思いますが、今回の役は大野くんと敵対する『殿様』の役です。今までの僕のイメージとは違う新しいキャラクターだと思います。大野くんとずっと一緒に共演したいと思っての、やっとの共演です。新しい自分を楽しみつつ、悔いが残らないよう撮影に臨みたいなと思います」と話している。
百地三太夫役の談春さんは「『忍びの国』に出演できて光栄です。百地三太夫は見た目悪い奴なので、大野智ファンに嫌われるような立派な三太夫になりたいと思います(笑い)」と話している。
映画は7月4日にクランクインし、9月末にクランクアップ予定。2017年夏公開予定。