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2002年に始まった大人気シリーズがついに幕を閉じる。12月23日公開のシリーズ第6作「バイオハザード:ザ・ファイナル」(ポール・W・S・アンダーソン監督)で、ヒロイン、アリスを演じるミラ・ジョヴォヴッチさんは、この15年間を、「私にとって本当に素晴らしい旅だった。すべてが終わりになるのはとてもつらい」と心境を吐露する。ミラさんが今作についてや今後の抱負などを電話で語った。
◇「アリスは心から安心している」
前作「バイオハザード5:リトリビューション」(12年)で、ついに人類対アンブレラ社の戦いに突入した同シリーズ。最終章となる今作では、アリスがラクーンシティに戻り、かつての仲間たちと、人類を守るための最終決戦に挑むことになる。
このインタビューが行われた8月の段階では、映画はまだポストプロダクション中で完成したものは見ていないというミラさんだが、それでも「映画のカットはすごいわよ。特殊効果がない段階でも、面白くて、美しくて、何より、ぞっとするようなジャンプやスタントの連続で、本当に怖かった」と感想を語る。
内容については「今回は、過去のアリスの多くの疑問に答えていると、はっきり感じる。アンブレラ社の秘密についての多くの疑問にも答えているしね。アリスは人間として、初めて心から安心していると思う。だって、彼女はいつだって生存者たちを脅かす原因となった事故に責任を感じながら旅を続けてきたわけだけれど、今回ようやく、自分自身を理解できるのだから」とミラさん自身もその結末に満足しているようだ。ちなみに、今作には長女のエヴァーちゃんもレッドクイーン役で出演しているという。
◇ローラとの共演
今作は、日本のタレント、ローラさんがアリスの敵となる女戦士コバルトを演じていることも話題だ。ローラさんについて、「ローラは面白い女性だし、とてもおしゃれ。彼女には優しさもある」としながら、「仕事に対してはプロフェッショナル。撮影現場にいる彼女のエネルギーや才能を見るのは大きな喜びだった」と語る。また、「彼女は銃を持って戦うのは初めてだったようだけれど、最高よ。見た目はとても小さくて、超美人で女性的だけど、間違いなくタフな女性ね」とそのアクションシーンを絶賛。その一方で、「でも、彼女が怒っている時には会いたくないわね(笑い)」と、気心の知れた仲であることをほのめかす。
◇ミュージックビデオで監督を経験
今後やりたいことに「コメディー」を挙げる。「だって、楽しいし、実際の私はかなり間抜けなの」と笑う。そして、「私は、真面目でもあるけれど、ばかげているところもあって、普通の人は、そんな私を知らないでしょ? だからコメディーはやってみたい」と意欲を見せる。さらに、「刺激を受けることは大事。十分に働いていないと、自分に自信が持てなくなって、負け犬のようになる」というミラさん。そうならないために「創造的なことが必要」だそうで、その言葉通り、過去には音楽活動もし、洋服のデザインもしてきた。
そんなミラさんが教えてくれたのが、つい先ごろ、お気に入りのシンガー・ソングライター、SOHN(ソン)さんの新曲「Signal」のミュージックビデオで、監督と主演を務めたこと。「バイオハザード」のスタッフも制作に関わったそうで、「彼らと、映画とは違うことをするのは素晴らしかった」と充実感をにじませる。
◇ゲームファン、映画ファンに感謝
アリスを演じ続けて15年。その間、「バイオハザード」シリーズはミラさんに、同シリーズの仕掛け人で今作でも監督を務めるポール・W・S・アンダーソンさんとの結婚や二児の誕生など、プライベートでも大きな変化をもたらした。アリスとの別れを、「私にとって本当に素晴らしい旅だったわ。だからすべてが終わりになるのはとてもつらい。もちろん、さよならというのは嫌」と心から惜しむミラさん。
「バイオハザード」シリーズの、日本におけるゲームと映画の「忠実な」ファンに、「このシリーズを作る機会を何度も何度も与えてくださったことに感謝します。私たちは持てる限りの愛情と集中力、そしてエネルギーで、この最後の作品を作りました。ですから、皆さんにも、早く映画館のシートに座り、人生の中で一番の絶叫マシーンとなる、この『バイオハザード:ザ・ファイナル』を興奮し、怖がりながら見ていただきたいと願っています」と言葉を送る。
親日家で知られるミラさん。エヴァーちゃんも日本が大好きで、「私もプレミアで一緒に東京に行くわ。学校があっても構わない。もし連れて行ってくれなかったら許さないから」とエヴァ―ちゃんが言っていたことを明かした。もしかしたら今作のプロモーションで、アンダーソン監督とエヴァーちゃんと、3人で来日してくれるかもしれない。映画は12月23日から全国で公開。
<プロフィル>
1975年生まれ、ウクライナ、キエフ出身。5歳のとき米ロサンゼルスに移住。モデルとして活躍したあと、88年、「トゥー・ムーン」で映画デビュー。「フィフス・エレメント」(97年)の演技で注目され、その後、「ジャンヌ・ダルク」(99年)などに出演。「バイオハザード」(2002年)の大ヒットでハリウッドのトップスターの仲間入りを果たす。同シリーズ2~5(04、07、10、12年)のほか、「パーフェクト・ゲッタウェイ」(09年)、「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」(11年)、「アナーキー」(14年)、「サバイバー」(15年)などに出演している。