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巴亮介さんのサイコスリラーマンガを、俳優の小栗旬さん主演で実写化した映画「ミュージアム」(大友啓史監督、11月12日公開)のジャパンプレミアが13日、東京都内で開催され、小栗さんほか主要キャストが登場した。撮影の思い出を聞かれると、小栗さんは「撮影している最中はしんどかったです。追い詰められている役なので、なかなか切り替えるのが難しくて……」と振り返り、「途中で監禁されるシーンがあって、そのときには『自分も監禁してくれ』って話をして。監禁生活を送りました」と驚きの役作りを明かして、観客をどよめかせた。
「ミュージアム」は、「週刊ヤングマガジン」(講談社)で2013年7月から14年1月まで連載されたマンガが原作。カエルのマスクをかぶって残虐な殺人を行うカエル男と、妻子をターゲットにされた刑事・沢村の攻防を描いている。残された手がかりから犯人を追い詰める沢村だったが、実はそれはカエル男によって仕組まれたわなだった……というストーリー。
ジャパンプレミアには、小栗さんのほか、沢村の妻・遥役の尾野真千子さん、沢村を慕う新米刑事役の野村周平さん、丸山智己さん、田畑智子さん、松重豊さんが出席。カエル男を妻夫木聡さんが演じたことも発表され、妻夫木さんも出席した。
撮影について、小栗さんは雨のシーンについて「監督に『ここだけは絶対に目を開けてくれ』と言われたシーンがあったんですけれど、雨が降りすぎていて、目も開かないし、初めて本当におぼれるかもと思った。息ができなくて……」と、過酷さを告白。野村さんも「宙づりになっているシーンで、本当に11階くらいの高さのところで、ワイヤーで(吊されて)撮影していたんですが、お昼休み以外は全部つるされていたんですよ。……11階ですよ。もし切れたりしたら落ちちゃって、ダメかもしれない」と恐怖を感じたことを明かした。
また妻夫木さんは監督から「(カエル男は)完璧主義者なので、設定として『体をむちゃくちゃ鍛えてくれ』と言われた」といい、「3、4カ月くらいずっと週3でジムに通ったけれど、そんなシーンはなかったですね」と、鍛えた肉体を披露できずにがっかりしていた。