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田中道子:ドクターXの現場は「毎回ドキドキ」 “魔性の女”が語る舞台裏

 放送中の人気ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系、木曜午後9時)で女優デビューを果たした田中道子さん(27)。主人公の天才フリーランス外科医・大門未知子の天敵の病院長、蛭間重勝(西田敏行さん)の秘書で、表向きは蛭間に忠実に尽くす才色兼備な女性だが、裏では蛭間を手玉に取る“魔性の女”白水里果を演じている。役柄もさることながら、その美貌(びぼう)と抜群のスタイルで注目を集める田中さんに、3回にわたってインタビュー。第2回は「ドクターX」で共演している事務所の先輩、米倉涼子さんや西田敏行さんら共演者の印象、撮影の舞台裏などを聞く。

 ◇米倉さんはやっぱりカッコいい

 初めて「ドクターX」の現場に入った日は、不安とプレッシャーがすごかったです。カメラの前に立つ緊張もありましたし、エキストラの方も100人近くいらして……。スタートしてしまえば、不思議と上がることなく演技ができたんですが、初回の放送を見たら全然ダメでショックを受けましたね。

 ですが同時に、「ドクターX」に出演できた喜びもひとしおで、改めてテレビで見て感動しました。大学時代の友人たちも、グループチャットで、放送直前に「乾杯!」ってビールだったり、水だったりの飲み物とテレビが映った写真をいっせいに送って祝福してくれて。そういう応援も本当にうれしいです。

 このドラマで主演をされている米倉さんは、所属事務所の先輩なんですが、現場で演技を拝見して圧倒されました。やっぱりカッコいいですね。それから私のことも気にかけてくださって、スタジオの隅っこのほうにいると、優しく話しかけてくださったり。女優としてはもちろん、女性としても憧れています。

 それから、病院長の蛭間役の西田さんは、撮影をご一緒させていただく時間が一番長いんですが、本当に優しい方で、場の雰囲気もつねに和やかにしてくださいます。鼻歌を歌ったり、エキストラの方に冗談を言ったり。初めてお会いしたときにも「3カ月楽しんでやりましょうね」と声をかけてくださって、気持ちが楽になりました。

 西田さんをはじめ、泉ピン子さんや吉田鋼太郎さん、生瀬勝久さんなど、ご一緒させていただくのはベテランの方ばかりなんですが、皆さんとっても優しくて。「今のよかったね」と言ってくださったり、ドラマの人間関係はドロドロしていますが、現場は温かい雰囲気です。演技でもたくさん学ばせていただいていますし、現場での立ち居振る舞いなども、勉強させていただいています。

 ◇女優業の大変さと楽しさは表裏一体

 実は「ドクターX」の現場に入らせていただいて、毎回悩むし、うれしいし……の繰り返しで心臓がドキドキしっぱなしなんです。演技にははっきりとした正解がないので、「これは合っているのかな?」って日々悩むことが多い。でも、もがきながらやり続けるうちに、褒めていただける瞬間があったり。そういうときに達成感というか、喜びがあります。

 演じる上で、見えや恥ずかしさも取っ払って裸一貫で勝負しないといけないとは思っているんですが、なかなか……。自分の短所も個性として受け入れて、そういう部分も魅力に変えていけたらと思っているんですが、それが私の中では大変で。でも、そういうことが楽しさでもあり、女優業の大変さと楽しさは表裏一体ですね。

 好きな女優さんは、満島ひかりさん。映画「悪人」を見て、好きになったんですが、色があるようでない、いろんな役に染まれるところがすてきだなって。余計な殻を脱ぎ捨てて、裸一貫で勝負したいと思っている私にとっては、満島さんの自然体なところだったり、空気感に憧れています。

 「ドクターX」は、いよいよ終盤へ。私が演じる里果は、お金と権力が好きなしたたかな女性で、魔性ぶりもどんどん発揮されていきます。物語もどんどん面白さが加速していくので、最終回までぜひ楽しんで見ていただけるとうれしいです。

 第3回は、田中さんにプライベートについて聞く。

 <プロフィル>

 たなか・みちこ 1989年8月24日生まれ。静岡県出身。身長172センチ。モデルとしてファッションイベントや女性ファッション誌などで活躍。3月には 「2016女優宣言お披露目記者発表会」で“女優宣言”をしていた。

 *……「ドクターX」は、天才的な腕を持ちながら組織に属さず、フリーランスとして病院を渡り歩く天才外科医・大門未知子(米倉さん)を通して医療現場を描いた人気ドラマ。今回は2014年の第3シリーズ以来、2年ぶりの連続ドラマとなる第4シリーズで、未知子が宿敵・蛭間(西田さん)率いる国内最高峰の大学病院「東帝大学病院」を舞台に新たな戦いに挑む。

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