あなたにおすすめ
東京国際映画祭:綾瀬はるか、井上真央、米倉涼子がドレスアップ 芳根京子は振り袖、水原希子、河合優実、菊地凛子も
新たな年を迎え、今年のファッショントレンドが気になるところ。昨年、売上部数を前年の2倍以上に伸ばし、勢いに乗る女性ファッション誌「SPRiNG(スプリング)」(宝島社)の平澤梢(こずえ)編集長は、今年のファッションの傾向について「フェミニンなスタイルやミックススタイルへ」移行すると予想する。中でも20代後半から30代の女性におすすめなのは「レースやシースルー素材で“透け感”のあるブラウス」を挙げている。「シンプル、メンズライクなスタイルが好きな方にもおすすめしたい」という注目のアイテムや着こなし方を聞いた。前編ではトップスを取り上げる。
◇ビッグシャツ×太ベルトで流行シルエットに アウターの上からもベルトを
平澤編集長は、2016年秋冬から、レースやフリルより幅広のひだ「ラッフル」、花柄、ボリュームスリーブ、ブラウンや、ワインレッドよりも色調が暗く茶が増した色「バーガンディー」などの女性らしい色など「フェミニンなディテールが増えた」と指摘する。17年もこのフェミニン化の傾向は続き、より幅広く支持されると見ている。
平澤編集長が注目しているトップスは、大きめサイズの「ビッグシャツ」や、肩のラインが通常より腕側に付いた「肩落ちシャツ」、袖などにラッフルやフリル、フリンジがあしらわれた「デザインブラウス」など、「定番からひとひねりデザインを加えたアイテム」で、いずれも女性らしいシルエットやディテールが特徴だ。「定番のデニムや黒のパンツなどに合わせて1点取り入れるだけで、ぐっと着こなしをブラッシュアップしてくれるので、メンズライクやベーシックなものが好きな人にこそ取り入れてほしい」という。
さらに流行のシルエットになれるのが「今年、ブームになりそう」というアイテムの一つ、サッシュベルトなど太いベルトを使ったコーディネート。「お尻が隠れるほどのビッグシャツや“肩が落ちる”ブラウス、袖の長いシャツなどを袖まくりし、ベルトでウエストマークして着るのが今っぽい」と太鼓判を押す。
さらに「ワンピースや、アウターの上からサッシュベルトを巻いて、女性らしいシルエットにするとぐっと新鮮な着こなしに。ベルト付きのワイドパンツなども豊富にあり、はくだけで“脚長腰高”に見えるスタイルアップアイテムでもあるので、おすすめです」とコメントしている。
サッシュベルトのほか、コルセットタイプも登場するといい、カジュアルシーンでは、1990年代に流行したベルト穴のない「GIベルト(ガチャベルト)」も注目されているという。
◇大人は肌見せ! パンツで上品仕上げを
フェミニン化が進む今年、平澤編集長が、特に20代後半から30代の女性におすすめというのが「一つ取り入れるだけで分かりやすくフェミニンに見せられるアイテム」だ。
「レースやシースルー素材で“透け感”のあるブラウス」「オフショルダーや深めのVネックやVバックなど、首や肩の肌を見せるトップス」「ビッグサイズで“落ち感”のあるシャツ」を挙げ、肌見せを推奨。「ボトムスも甘いアイテムにすると年齢的にも“やりすぎ”なので、ボトムはパンツスタイルで上品にして、足元はフラットシューズで辛口に仕上げて」とアドバイスする。
*…後編では、ボトムスやシューズ、アクセサリーなどを取り上げる
<プロフィル>
ひらさわ・こずえ。名古屋市出身。男性向け雑誌の編集を務めた後、2010年に宝島社に入社。女性ファッション誌「InRed(インレッド)」の編集部をへて14年から現職。
*「SPRiNG」……1996年に創刊。2014年に30歳前後の「おしゃれで知的な文化系女子『グッドガール』」をターゲットに大幅にリニューアルした。コンセプトは「シンプルおしゃれが好き!」。16年上半期(1~6月)の雑誌販売部数で、月間平均売り上げが10万部となり、前年比217%を記録した。