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フリーアナウンサーの田野辺実鈴さんが、女性の美容や健康、キャリアアップで知っておきたい話題について取材する新企画「田野辺実鈴の美レポ」。第1回は、女性の〝おなかの不快感〟について、ヨーグルト「ダノンビオ」を開発したダノンジャパン研究開発部の西田聡シニアマネージャーに聞きました。
◇ダノンビオジャパン「ダノンビオ」開発の裏側
田野辺 朝から生放送のMCを務めていると、緊張からおなかの調子が思わしくなかったり、30代になっておなかが気になったりすることも増えてきたようです。「ダノンビオ プレーン・加糖」は昨年10月、初めて「おなかの不快感をやわらげる」という機能性表示食品として発売されたということですね。
西田 機能性表示食品は2015年から導入された制度で、食品の機能について科学的根拠を消費者庁に届け出た後に、商品パッケージなどへの表示ができるようになるものです。「ダノンビオ」は「おなかの不快感をやわらげる」という表示を届け出ました。「おなかの不快感」とは、「おなか(下部消化管)で過剰にガスが発生すること」、「おなかの張り」、「ゴロゴロする感じ」、「違和感」の四つのことで、「ダノンビオ」を継続して食べるとそれらの「不快感」をやわらげるということです。
田野辺 なぜ、おなかの不快感をやわらげることができるのですか。
西田 「ダノンビオ」には、ダノン独自の「BE80」というビフィズス菌が2カップ(150㌘)に約89億個含まれています。その特徴は「高生存」です。BE80は胃酸や小腸の胆汁酸に耐えて大腸に届き、おなかの不快感をやわらげることが確認されています。生存率はダノンで行った多くの科学的な実験の結果、通常のビフィズス菌の100万倍だと示されています。
田野辺 「BE80」は大腸でどういう働きをするのですか。
西田 「BE80」は大腸内で代謝をしていることが確認されています。胃や小腸で消化されなかった食物繊維や炭水化物などを「BE80」が取り入れて代謝します。その結果大腸の中で「短鎖脂肪酸」という代謝物が増えます。「短鎖脂肪酸」は腸に吸収されて、大腸のぜん動運動を促したり、血液に取り込まれて体内でさまざまな良い効果を上げることも分かっています。
田野辺 ダノンビオはコンパクトなパッケージですよね。
西田 1カップ75㌘ですが、実はこの量も毎日食べ続けていただくため、消費者の意見を聞きながら決めたのです。
田野辺 すごくつやつやして滑らかな食感で味も適度な甘さですね。
西田 1980年代にBE80を発見し、それを食べやすいヨーグルトにするために、四つの乳酸菌との配合でダノンビオを作りました。その配合と原材料の分量、タンクなどの機器の形状や、ヨーグルトを滑らかにするスムージングなどの製造工程を究めて、つややかさと滑らかさを実現しています。少しかき混ぜてからスプーンですくっていただくと、角が立たず滑らかなのがよく分かると思います。この食感と適度な酸味、甘さも食べ飽きないための工夫です。
田野辺 最近、脳と腸が深く関係しているという研究もいろいろなところでお聞きしますが、今後ダノンとして注目しているのはどのような点ですか。
西田 「脳腸相関」というのはさまざまな研究成果が発表されているホットな分野ですね。脳は非常に発達した器官なので、何かしらの信号が体の器官からきている。悪い信号がくると、それが悪い作用をして、負のスパイラルになる。腸の分野でいうと、過敏性腸症候群などは脳からの信号で調子が悪くなる。緊張でおなかが痛くなるなどはその典型。腸が悪くなることでメンタルにも悪影響が出る。もちろん、それらもこれから研究をしていきたい分野の一つになりますし、それ以外にもビフィズス菌にはさまざまな可能性が広がっています。今後とも、研究者としてダノンビオのブランドでおなかの健康をさらに追求していきたいですね。
◇実鈴のひとこと
忙しい毎日を送っていると、ちょっとした体調の変化や不調を放っておきがちですね。そんな中、「おなかの不快感」に注目したダノンビオ プレーン・加糖は、仕事や家事で忙しい方に優しく寄り添ってくれる、強い味方になるのではないでしょうか。BE80の研究を続けてきたいちずな思いにも心を打たれました。まさに継続は力なり。私のような三日坊主になりがちな方も、生活スタイルを変えるチャンスになるかもしれません。
(聞き手 田野辺実鈴 文・構成 猪狩淳一)