あなたにおすすめ
東京国際映画祭:綾瀬はるか、井上真央、米倉涼子がドレスアップ 芳根京子は振り袖、水原希子、河合優実、菊地凛子も
マーベル・スタジオの最新作「ドクター・ストレンジ」(スコット・デリクソン監督)のMovieNEX(ブルーレイディスクとDVD、スマホで本編が見られるデジタルコピー、購入者限定のスペシャルサイトのセット)が6月2日に発売される(5月3日から先行デジタル配信)。リリースを記念して、「身の回りの魔術的なシーンのオリジナル動画や写真」を募集するSNSキャンペーンが展開される。これに合わせて、6人組女性アイドルグループ「でんぱ組.inc」の最上もがさんが魔術シーンの映像と写真の撮影に挑戦した。最上さんに話を聞いた。
◇マーベル作品にはまったきっかけは妹
マーベル・スタジオの新たなヒーローが活躍する映画「ドクター・ストレンジ」は、ベネディクト・カンバーバッチさんが演じる事故で両手の機能を失った天才外科医スティーブン・ストレンジが、予期せぬ運命を得て魔術師となり、“闇の魔術”との戦いに巻き込まれていくファンタジックアクション。
最上さんはもともと、「『スパイダーマン』や『X-MEN』などは見たことがあったのですが、そのときは“マーベル映画”だからというわけではく、純粋に映画として楽しんでいました」といい、マーベル作品をよく見るようになったのは「妹」がきっかけだと話す。
マーベル作品が大好きな妹は、「シリーズものも全部見ていて、今、ホークアイになりたいがために、ジムに週5で通っているんです(笑い)」と説明し、「『お姉ちゃんもイチから見てほしい』と、“マーベル映画をこの順番で見よ”という内容のホームページのアドレスが送られてきて、それで『アイアンマン』から見始めたら、はまっちゃいました」と夢中になった経緯を明かす。
「ドクター・ストレンジ」も映画館に見に行った最上さんは「魔法やファンタジー映画が昔からすごく好きで、今まで見ていたマーベル作品は物理的な戦いや肉弾戦が多い印象でしたが、それともまた違う、魔術の使い合いがすごく楽しかった」と気に入った様子。「3Dで見たのですが、かなり迫力があり、『めちゃめちゃ面白い。もう一回見たい!』って強く思いました」と笑顔で語る。
◇面白い映画を伝えたいからつぶやく
自身のテンションも高まっている中で、今回のオファーを聞き、「びっくりしました。(ツイッターで映画の感想を)つぶやいてよかった(笑い)」とちゃめっ気たっぷりに話す。
実は、「面白い映画は人に伝えたいと思っていたので、今までも見た映画はメモもしていたのですが、あまりつぶやいてなかったんです」と打ち明ける最上さん。それでも「最近若い子があまり映画を見に行かない傾向が気になっていて、面白いものはどんどん伝えて、みんなも気になったら見に行ってくれたらいいなという思いもあって」と、今作の感想をツイッターに書き込んだ真意を明かす。
映画への出演経験はあるものの、「ずっと映画は好きですが、自分が映画に出るということはあったとしても、それ以外の、映画をアピールしたりすることをお仕事としてやったことがなかった」という最上さんは、「自分が出るのも楽しいので、いろんな作品を見たりしていろいろ学びつつ、自分に反映できたらいいなと思います」と語る。
普段よく見る映画のジャンルについて、「バラつきがあるんですけど、B級ホラーや、あまりハッピーじゃないものを見るのが好き。例えば、ちょっとグロテスクな表現が多めのものだったり、サスペンスとかスリラー、ファンタジーものもすごく好きです」と言い、「恋愛ものの映画は、若者の恋愛よりも熟年の純愛映画を見るのが大好きなんです」と意外な一面を見せる。
その理由を、「若者の(恋愛もの)はすごくうらやましいし、自分はそうじゃないっていうのを感じたり、ちょっと嫉妬しちゃうんです」と笑い、「熟年の方の純愛映画を見ると、こういう年になっても恋愛しているのが素晴らしいと思うし、長年過ごしている夫婦なのにこんなにラブラブなのを見るとほっこりしたりする。ずっと愛し続けているのっていいなって」と説明する。
◇恋愛映画や体を張ったドキュメンタリーに挑戦したい
最近は映画やドラマへの出演も増えてきている最上さんだが、「映画の見方も変わってきた」と話し、特に「撮影方法」に注目するようになったという。「『ここを切り替えてない。ずっとせりふを言っている』とか『この照明ってどういうふうに作っているんだろう』など、自分が経験しないと分からない」と自身が注目するポイントを明かし、「いいのか悪いのか分からないですけど、ホラー映画でも撮影中は周りにスタッフさんがたくさんいるわけだから、それを想像すると、『これは怖いけど怖くない』みたいなのが面白かったりします」と楽しそうに話す。
今後やってみたい役や作品は……?「年に1本、めちゃめちゃ好きになる映画っていうのがあって、去年は『キャロル』、おととしは『アデル、ブルーは熱い色』でした」と言い、「これはやっぱり普通の恋愛映画ではなく、ちょっと変わってるというか、同性愛の映画にすごく感銘を受けている。最近だと、『ハンズ・オブ・ラヴ (手のひらの勇気)』っていう映画もすごくよかったです」と話す。
さらに、「今までってマンガ家の彼女役(ドラマ『重版出来!』)はあったんですけれど、恋愛もの、純愛ものの映画に出演してなかった」と話すも、「一人だけを愛し続けていて、つらかったりするのも見ていてあるんですけれど、世間を気にするわけじゃなくて自分の感情だけで(突き進む)というのをすごくやってみたい。自分もそういう表現を幅広くできたらいいな」と思いをはせる。
では、チャレンジしてみたい仕事のジャンルは……? 「今までもちょっとやったことはありますが、コントがやってみたい。くちびるを分厚く変なふうに塗っちゃったり、おじさんメークをしたり、パッと出ただけで人を笑わせられるようなものを、普通にシュールに演じてみたいです」と笑顔で語り、「あとはイモト(アヤコ)さんのような、ちょっと体を張ったドキュメンタリーもやってみたい!」と目を輝かせる。
そんな振り切ったものが好きだと最上さんは言い、「自分自身がクールに見られることが多いのですが、それってクールというよりは、ただ緊張しているだけだったりするんです」と打ち明け、「そういう振り切らなきゃいけないものって、緊張を超えているもので、何かをやらなきゃいけない。そういうのを見ていただけたら、人となりも伝わるかな」と笑う。
「ドクター・ストレンジ」について、「最初から最後まで夢中になって見られる映画」と絶賛し、「映像もそうですが、ストーリーもとっても楽しかったですし、『ドクター・ストレンジ』を見終わった後に、まだ他のマーベル作品を見ていない方は見たくなるのではないかなと思いました。とても楽しめる作品です!」とメッセージを送った。
*……「ドクター・ストレンジ MovieNEX」は4000円(税抜き、以下同)、「ドクター・ストレンジ MovieNEXプレミアムBOX」は9000円で6月2日に発売。2017年5月3日に先行デジタル配信開始。
<プロフィル>
2月25日生まれ、東京都出身。6人組女性アイドルグループ「でんぱ組.inc」のメンバーで、女優やモデルとしても活動。近年の主な出演作に、ドラマ「重版出来!」(TBS系)、映画「闇金ウシジマくん Part3/ザ・ファイナル」(2016年)など。
(取材・文・撮影:遠藤政樹)