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間宮祥太朗:“群馬ご当地マンガ”劇場版で「今までにない顔」 モノローグ場面は表情で勝負

 俳優の間宮祥太朗さん、吉村界人さん、女優の馬場ふみかさんが出演する「劇場版 お前はまだグンマを知らない」(水野格監督)が、22日に全国公開される。「未開の地グンマー」「日本最後の秘境」などと独特のいじられ方でインターネットを中心に話題を呼んでいる群馬県を舞台にした井田ヒロトさんのギャグマンガが原作。3月に日本テレビ系で実写ドラマ化され、同キャストで今回の映画化となった。作品の魅力、演技での苦労、見どころについて3人にインタビューした。

 ドラマ・映画は、原作を基にしたオリジナルストーリーで、県民の「あるあるネタ」と地元愛の強さを軸にしたご当地青春ラブコメディー。チバからグンマに転校してきた高校生の神月紀(間宮さん)は、「グンマ人以外は異性と見られない」という学校一の美女・篠岡京(馬場さん)に一目ぼれするが、グンマには「海がない」と言ってしまい、クラスメイトらの逆鱗(げきりん)に触れてしまう。再会した幼なじみの轟一矢(吉村さん)には突き放され、あこがれの篠岡には嫌われ、グンマとライバル関係にあるトチギ、イバラキとの争いにも巻き込まれる。果たして、神月はグンマで生き抜くことができるのか、篠岡との恋の行方は……というストーリー。

 ――今回作品を初めて見る方に向けて、自分の役柄を紹介してください。

 間宮さん:僕が演じる神月は、すごく妄想が豊かなんですよ。それでちょっとスケベ。神月はチバからグンマに転校してくるんですけれど、何と言っていいのか分からないグンマという秘境に足を踏み入れて、グンマの方々からの圧力に、その文化にいちいちすごく驚いていく、という役です。

 吉村さん:僕は轟という役です。轟もグンマ出身ではないんですけれど、神月くんより先に群馬に来て、言いたいことをあんまり言えない、繊細でちょっと暗い子です。

 馬場さん:私が演じた篠岡京ちゃんは、生粋のグンマーといいますか。グンマで生まれてグンマで育って、グンマ以外のものは受け付けないような、そんなグンマをとにかく愛している女の子です。

 ――群馬県について、お互いの役について、どんな印象を持ちましたか?

 間宮さん:群馬に対しては、すごく郷土愛が強い、強いどころじゃないと思いました。だって、原作マンガがすごく売れているんでしょ? 群馬では一番売れているって(聞きました)。地元のバイブルみたいでいいですよね。

 吉村さん:(撮影は)すごく楽しかったですね、本当に。同世代の方々と、貴重な体験をしました(笑い)。

 間宮さん:今回、篠岡京さん(馬場さん)が、いつも美しいんですけれど特に美しい。特にキュートでした。

 馬場さん:すいません、なんか(笑い)。可愛らしいですよね、京ちゃんは。

 ――この作品をやって、特に驚いた群馬県あるあるは?

 馬場さん:(学校の授業開始のあいさつが、群馬県では)「起立、注目、礼」だったことは、本当に知らなかったので、びっくりしました。これが、群馬の中では普通なんだって。

 吉村さん:もしかしたら、ほかの学校で流行(はや)るかも……。

 間宮さん:流行るか(笑い)! でも流行ったら、本当に「人類グンマー化計画」が実現するかも。(劇中に登場するご当地の)食べ物には驚きましたね~。

 ――それぞれ、難しかった演技はありますか?

 吉村さん:(演じた轟が)驚くところのリアクションが、普通の「おっ」とか、「うおっ」とかじゃなくて、「ひゃっ」っていう(リアクションだった)のは、難しかったですね。一日中考えました。こだわりの驚き方です。

 間宮さん:それ(驚き方について)、監督と結構長く打ち合わせしてたよね。僕は、モノローグの自分の声に合わせて芝居をして、表情で自分のキャラクターを見せていくのが(難しかった)。ここまで多いのは初めてでした。顔を変形させてない時があまりない。バリエーションがないと見飽きてしまうなと思ったので、今までにない顔を常にさらしている感じでした。

 馬場さん:私は、たたみかけるように早口でしゃべるシーンがいくつかあったんですけれど、なかなか口が回らなくて、もう何回も必死で練習しました。それが一番難しかった。強気な女性は多いのかもしれないですね。割とツンツンした役は割と多いです。

 ――最後に、この映画を見る皆さんにメッセージをお願いします。

 間宮さん:群馬という県にこれでもかというほどフィーチャーして、グンマの魅力(を見せる)というか、グンマを丸裸にしたような作品。コメディーなので、笑ってもらえるような作品になっていると思います。ちょっとしたセクシーな描写も、ちょうどいいんです。それも楽しんでいただけると思うので、ぜひ劇場でご覧ください!

 吉村さん:(見どころは)郷土愛。自分の住んでいる街にグンマを置き換えたら、好きになれると思います。

 馬場さん:出てくるキャラクター一人一人の個性が強いんです。そこも楽しんで見ていただけたらと思います。

 <プロフィル>

 まみや・しょうたろう。1993年6月11日生まれ、神奈川県出身。2008年にドラマ「スクラップ・ティーチャー 教師再生」(日本テレビ系)で俳優デビュー。10年に舞台公演「ハーパー・リーガン」で初舞台を踏む。主な出演作は、ドラマ「山田くんと7人の魔女」(フジテレビ系)、「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望」(日本テレビ系)、映画「ライチ☆光クラブ」(16年)など。

 よしむら・かいと。1993年2月2日生まれ、東京都出身。2016年、主演映画「太陽を掴め」が東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門にノミネートされた。独特な存在感と表現力で注目を集めている。主な出演作は、映画「ディストラクション・ベイビーズ」「ちはやふる 上の句」「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」「いいにおいのする映画」「百円の恋」、ドラマ「トランジスタラジオ」(NHK-BS)、「信長協奏曲」(フジテレビ系)など。

 ばば・ふみか。1995年6月21日生まれ、新潟県出身。2014年に映画「パズル」で女優デビュー。「仮面ライダードライブ」(14~15年)で敵の女幹部・メディックを演じる。女性ファッション誌「non-no(ノンノ)」(集英社)の専属モデルで、グラビアにも多数出演。

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