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芥川賞作家の中村文則さんのサスペンス小説「去年の冬、きみと別れ」が映画化され、ダンス・ボーカルグループ「EXILE」「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」の岩田剛典さんが主演を務めることが1日、明らかになった。岩田さんは、盲目の美女が巻き込まれた謎の焼死事件の真相を追う主人公のルポライター・耶雲恭介を演じる。映画は、2018年春公開予定。
「去年の冬、きみと別れ」は、「2014年本屋大賞」にノミネートされた作品。彼女との結婚を間近に控え、本の出版を目指していた新進気鋭のルポライター・耶雲は、不可解な謎が残る盲目の美女が巻き込まれた焼死事件に目を付けるが、その真相に近づくにつれ、いつの間にか抜けることのできない深みにはまっていく……というストーリー。
今回のオファーに、岩田さんは「大変なお話をいただいてしまったなと率直に感じました。これだけ重厚感のある作品にまだ出会っていなかったというのもありますし、この役を演じることは自身にとってはチャレンジですが、その分得るものも大きいと感じ、オファーを受けさせていただきました」と振り返り、「全てを賭けて臨まないと演じられないと感じるくらい、複雑かつやりがいのある役どころなので、とにかく没頭して撮影に臨んでいきたいなと思います」と意気込んでいる。
岩田さんのほか、耶雲の婚約者である松田百合子役で山本美月さん、週刊誌の編集者・小林良樹役で北村一輝さん、耶雲の取材対象者であり、事件の被告である世界的フォトグラファー・木原坂雄大役で斎藤工さん、雄大の姉で弟を事件からかばう木原坂朱里役で浅見れいなさんも出演する。「犯人に告ぐ」や「グラスホッパー」などの瀧本智行監督がメガホンを取り、「デスノート」などの大石哲也さんが脚本を務める。