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俳優の山崎賢人さん主演の映画「斉木楠雄のΨ難(さいきくすおのサイなん)」(福田雄一監督)が21日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほかで公開される。麻生周一さんが「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の同名人気ギャグマンガが原作。目立たないようにしているはずの超能力者・斉木楠雄が、個性豊かな仲間たちのせいで数々のトラブルに巻き込まれる学園生活を描く。ヒロインは橋本環奈さん。
「斉木楠雄のΨ難」は、麻生周一さんが2012年から連載中のギャグマンガ。2016年にはテレビアニメが放送された。とてつもない超能力を持つ斉木楠雄(山崎さん)は、超能力は使わずに普通に生きたいと思っていた。
しかし、クラスメートは変わり者ばかりでいつもトラブルに巻き込まれ、その度にばれないように超能力を使っていた。文化祭の日を迎え、次々と災難が楠雄に降りかかる中、気が付けば地球滅亡の危機が引き起こされようとしていて……というストーリー。新井浩文さん、吉沢亮さん、賀来賢人さん、ムロツヨシさんらも出演している。
実写映画「銀魂」のヒットも記憶に新しい福田監督の最新作は、目いっぱい笑いが詰め込まれた……というか、もはやコメディー要素しかない笑い全開の実写化だ。ツボにはまれば、最初から最後までずっと笑える。
主人公の楠雄は、ピンクの髪に2本のアンテナを付けている風変りな容貌。無表情で突っ立ち、せりふは心の声ながら不思議な存在感がある。原作キャラのビジュアルの再現度の高さに驚き、個性的過ぎる周囲のキャラクターにもくすりとさせられる。特に、橋本さん演じる妄想女子、照橋心美(てるはし・ここみ)の振り切れたコメディエンヌぶりに、思わず「おっふ」(劇中で使われる感嘆詞)と言ってしまいそうになった。(遠藤政樹/フリーライター)