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映画「君の膵臓をたべたい」(月川翔監督)にダブル主演した、女優の浜辺美波さんと俳優の北村匠海さんが「第42回報知映画賞」の新人賞を受賞し、20日に東京都内で行われた表彰式に出席した。浜辺さんは「この賞をいただけたのは、監督をはじめとすると共演者のおかげと感じています」、北村さんは「小さいころから誰かに評価されることのなかった僕が、ここに立って初めての賞がありがたい新人賞。うれしく思います」と喜びを語った。
受賞あいさつで浜辺さんは「私は得意なこともあまりなくて、ダンスが得意なわけでも歌が得意なわけでもなく、秀でたものがあまりなく、不安な部分もあった」と吐露。「大好きなこの仕事を続けていきたいと思ったところで、賞をいただけて心からうれしく思う」と喜んだ。祝福に駆け付けた月川監督は「浜辺さんは秀でたものがあまりないとおっしゃっていましたが、彼女の演技は理屈とかテクニックとかを超えて、瞬間にしか放てない輝きを全身で表現してくれるものだった。映画を作る人間として彼女と出会えて光栄でした。ありがとう、そしておめでとうございます」と称賛した。
また、北村さんのゲストとして、かつてドラマ「仰げば尊し」(TBS系)で共演した、恩師と慕う寺尾聰さんが登場し、「おめでとう。若いうちは直球を磨いて、変化球はじじいになってからいくらでも投げられるので、どんどん頑張ってほしい」とエール。北村さんは「まさか寺尾先生が来ていただけるとは、考えてきたものが全部吹っ飛んだ」と笑顔で話し、「『君の膵臓をたべたい』や、先生に出会えたことを含め、芸能生活を頑張ってきたかいがあったと思います。これからも精進していきたい」と力強く語った。
「報知映画賞」は、1976年に制定された報知新聞社主催の映画賞。この日は、主演男優賞を受賞した菅田将暉さん、主演女優賞を受賞した蒼井優さんや助演男優賞を受賞した役所広司さん、特別賞を受賞した「アウトレイジ 最終章」の北野武監督らも出席した。