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注目映画紹介:「リベンジgirl」桐谷美玲2年ぶり主演作 元彼を見返すため首相を目指して奮闘する選挙ラブコメ

 女優の桐谷美玲さんが2年ぶりに主演した映画「リベンジgirl」(三木康一郎監督)が23日から新宿バトル9(東京都新宿区)ほかで公開される。東京大学を首席で卒業しミスキャンパスグランプリという輝かしい経歴を持ちながら、極度の性格ブスというヒロインの宝石美輝(たからいし・みき)が、フラれた相手を見返すために初の女性首相を目指して選挙活動に奔走する姿をコメディータッチで描く。

 自意識過剰で自己中心的な性格以外はパーフェクトな美輝(桐谷さん)は、政治家一家の御曹司の斎藤裕雅(清原翔さん)にまさかの失恋をしてしまう。美輝は首相になって裕雅にリベンジすることを決意。ひょんなことから秘書を務めることになった門脇俊也(鈴木伸之さん)の厳しいレッスンを受けるうちに、美輝の中に別の気持ちが生まれていく……というストーリー。馬場ふみかさん、佐津川愛美さん、斉藤由貴さんらも出演している。

 美輝は才色兼備というハイスペックな役どころだが、桐谷さんが演じると説得力が感じられた。空回り気味に炸裂(さくれつ)する「私を誰だと思ってるの? 宝石美輝よ」という決めぜりふは、嫌みに聞こえるはずなのに思わず同意してしまいそうになるから不思議だ。

 選挙関連のシーンは、知っているようでよく知らない選挙の裏側を見られて興味深い。桐谷さんは「ヒロイン失格」(2015年)でもコメディエンヌぶりを発揮していたが、今作でもくるくると変わる表情で楽しませてくれる。選挙がテーマだがラブ要素もあり、1人の女性が成長していく姿をほほ笑ましく見守ることができる。(遠藤政樹/フリーライター)

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