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女優の広瀬アリスさんの主演映画「巫女っちゃけん。」(グ・スーヨン監督)が3日から新宿武蔵野館(東京都新宿区)ほかで公開される。就活中で巫女のアルバイトをしているヒロインが、神社でのトラブルをきっかけに知り合った5歳の少年の世話を通じて成長していく姿を描く。
就職活動中のしわす(広瀬さん)は、父(リリー・フランキーさん)が宮司の神社でバイト中。幼い頃に母(飯島直子さん)が家出したことがトラウマで、何かと父に反発していた。
ある日、ボヤ騒ぎやさい銭泥棒、食べ物の盗難など神社でトラブルが相次ぎ、しわすが夜中に境内を見回っていると、社殿に隠れていた5歳の少年・健太(山口太幹君)を発見。何も話さない健太を神社で預かることになり、しわすは嫌々ながらも世話係をすることになり……というストーリー。
玄界灘へ続く参道「光の道」で話題を集めた福岡県福津市の宮地嶽(みやじだけ)神社で撮影された。美しい景色も楽しめるが、何よりも広瀬さんのダメ女ぶりに驚かされる。これまでも映画やドラマでキャバクラ嬢やギャルメーク、「仮面ライダー」シリーズの劇場版では電波人間を演じるなど、個性的なキャラクターを演じてきた。今作は、どの役も上回る強烈なキャラで楽しませてくれる。話し方は乱暴で態度も悪く、健太の母美和役のMEGUMIさんとの乱闘シーンは、壮絶なのに思わず笑ってしまうほど。何かとモヤモヤしている人は、きっと勇気をもらえるだろう。(遠藤政樹/フリーライター)