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滝沢秀明:「滝沢歌舞伎」名古屋初上演に「いつも以上に気合」 御園座ならではの演出も?

 歌手で俳優の滝沢秀明さんが2日、6月に御園座(名古屋市中区)で上演する舞台「滝沢歌舞伎2018」の会見を東海テレビ(同市東区)で行った。名古屋での上演は初めてで、御園座の「新劇場開場記念公演」の一つであることから「こけら落としは歴史に刻まれるもの。恥のないようにやりたい。チャンスをいただいたからには、いつも以上に気合を入れて。かつお客様を必ず笑顔にして帰っていただくという気持ちで挑みたい」と決意を語った。

 さらに「普段の『滝沢歌舞伎』をお見せしたい」としつつ、「こけら落としでもありますので、お祝いという気持ちは取り入れたいと思います」と御園座バージョンの演出に含みを持たせた。

 「滝沢歌舞伎」は、滝沢さんが座長を務める公演で「滝沢演舞城」として、2006年春に誕生。10年から滝沢さんが演出を手がけ、現在は「滝沢歌舞伎」として上演されている。東京のほか14年には福岡、15年にはシンガポールでも公演を行った。今年は人気グループ「V6」の三宅健さんが3年連続で出演し、4月5日~5月13日に新橋演舞場(東京都中央区)でも上演される。

 滝沢さんは、滝沢歌舞伎について「歌舞伎といってもエンターテインメント色が強い作品。初めての方にも楽しんでもらえると思います」と自信を見せ、今年の公演について「1、2幕ともショースタイル。1幕は立ち回りや歌舞伎のシーンがベースになった和もの。2幕は五条大橋のワンシーンをやるんですが、牛若丸と弁慶が出てきて戦うだけではなく、現在のエンターテインメント性を取り入れ、若い方が見て、歴史に興味を持つ入り口になるような見せ方に」と構想を明かした。

 また「滝沢歌舞伎をいい意味で進化させたい。せりふがなくてもメッセージが伝わる演目、ダンスを取り入れようと思っています。20年に東京五輪を控え、世界から注目される中、和ものは日本を代表する“武器”の一つ。海外の方が見ても楽しんでいただけるような、そんな第一歩にしたい」と意気込み、「理屈じゃなく体一つでどこまで人の気持ちを動かしていけるか」と目指す方向性について語った。

 名古屋での長期滞在は、今回が初めて。「コンサートで何度も来ていますが、駅と会場の往復で、なにも知らないので、皆さんから(名古屋のいろいろな場所を)教えていただきたいぐらい」と話し、「名古屋を満喫することも楽しみ。(おいしいお店を)後輩に調べてもらいます」とちゃめっ気たっぷりの笑顔を見せていた。

 「滝沢歌舞伎2018」の名古屋公演の日程、チケット発売日などの詳細は今後、発表される。

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