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浜辺美波:「咲-Saki-」監督の言葉が転機 「芝居を楽しいと思えなかった」過去  

 ろびこさんの人気マンガを実写化した映画「となりの怪物くん(とな怪)」(月川翔監督)に出演している浜辺美波さん。昨年は主演を務めた「咲-Saki-」「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」を含む3本の映画に出演し、第41回日本アカデミー賞をはじめとする数々の映画賞で新人賞に選ばれるなど、最も注目されている若手女優の一人といえる。その裏で「このお仕事をずっと続けていけるのかっていう『壁』はつねに感じていました」と話す浜辺さんに、改めて女優業への思いなどを聞いた。

 ◇「芝居がうまくなるんだろうか」という不安の中で…

 浜辺さんは、長澤まさみさんらを輩出した「東宝シンデレラ」オーディション出身。2011年に同オーディションで「ニュージェネレーション賞」を受賞し、同年にわずか11歳で女優デビューを果たした。

 その後もドラマ、映画、CMに出演と、ここまで順調に活躍の場を広げてきた印象のある浜辺さんだが、その過程には数々の「壁」があったという。

 特に浜辺さんを苦しめたのが「芝居を楽しいと思えなかった」こと。「咲-Saki-」に主演するまで、その思いは強く「自分は芝居がうまくなるんだろうかってつねに不安で。やってもやってもお芝居が全然うまくならないし、うまくならいからこそ、楽しく思えなかったんです」と振り返る。

 そんな浜辺さんを救ったのが「咲-Saki」でメガホンをとった小沼雄一監督の言葉だった。「『どんな女優さんでも経験していく過程でうまくなっていくんだよ』って勇気づけられて。少しずつ気持ちが変わってきて。とにかく続けていこうという思いになれたんです」と思い返していた。

 ◇自在にオーラを出し入れ? なりきりを可能にする「集中力」

 浜辺さんが語るように「咲-Saki-」の次作となった「君の膵臓をたべたい」では、重い膵臓病を患いながら明るく振る舞い、それでいていつ命が消えてもおかしくない、危うげではかないヒロインを好演し、一気に女優としてブレークを果たす。

 今ではすっかり演じることが「楽しめるようになりました」と笑う浜辺さん。今回の「とな怪」では、引っ込み思案のメガネキャラの“委員長”こと大島千づる役に挑戦した。3月末まで放送された深夜ドラマ「賭(か)ケグルイ」(MBS・TBSほか)で演じた蛇喰(じゃばみ)夢子とは正反対の役どころで、あの圧倒的なヒロインオーラは鳴りを潜めている。

 なぜ、ここまで浜辺さんは役になりきり、染まることができるのか。「最近は役の子が最も大切にしているものは何なのかを考え、一本筋を決めて役作りしようとはしていますね。『賭ケグルイ』の夢子だったら、ギャンブルへの酔狂ぶりや緊張感。『とな怪』の大島の場合は、とにかくどこにでもいるような普通の女の子ってことで、日常、楽しい学校生活を大切にしようと」と役作りの一端をのぞかせる。

 また本番の声がかかると一気に「集中力が高まるんです」という浜辺さんは、「普段は簡単な動画のコメントでもすぐにかんでしまうんですけど、本番に入ると、なぜかせりふをかまなくなる、作品で役に入るときの集中力はある方なのかなって思います」と気さくに語る。

 ◇私生活では高校3年生「巻き返したい」

 そんな浜辺さんは私生活ではこの春で高校3年生になった。「1、2年と高校生らしいことをしてこなかったので、もし今日『明日、卒業です』って言われても、何の感慨もなく卒業できてしまいそうで……」と苦笑いを浮かべる。

 「『とな怪』の劇中で(山田裕貴さん演じる)ヤマケンのせりふにもあったんですけど、『寂しいって、相手がいるから感じるんだよ』って、個人的にすごく納得できて。この1年は修学旅行とかもあるので、『まだ卒業したくない』と思えるよう巻き返したいなって(笑い)。いつか高校生活を思い出して、切なくなってしまう役もあると思うので、そういったときに心からそう思えるよう、高校生活を楽しもうと思っています」と心に誓っていた。

 映画「となりの怪物くん」は、2008~14年に少女マンガ誌「月刊デザート」(講談社)で連載されたマンガが原作。菅田将暉さんと土屋太鳳さんのダブル主演で、高校1年生で勉強第一の「冷血女子」のヒロイン・水谷雫(土屋さん)は、ふとしたきっかけで、隣の席に座る予測不可能な“怪物”の吉田春(菅田さん)から懐かれるようになり、周囲に個性的な友達が集まるようになっていく。2人は不器用ながらもお互いに引かれ合い……というストーリー。

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