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俳優の横浜流星さんが主演を務める映画「兄友」(中島良監督)が26日から公開される。イケメンなのに女性に超奥手な“ウブ王子”西野壮太を演じる横浜さんに、今作の魅力や、自身の恋愛について聞いた。
「兄友」は、少女マンガ誌「花とゆめ」(白泉社)で連載中の赤瓦もどむさんのマンガが原作。イケメンなのに女性に超奥手な西野壮太(横浜さん)はある日、友人の七瀬雪紘(古川毅さん)の自宅で、恋愛に興味なしの女子高生で妹のまい(松風理咲さん)と出会う。壮太は、雪紘に思わず「妹さん……可愛いな」と伝える。部屋は壁が薄く、まいはその言葉を聞いてしまう……というストーリー。
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――本作の主演で“ウブ王子”と言われる壮太を演じていますが、今回の役どころにどんな魅力を感じますか?
ピュアですごくきれいな心を持っているところですかね。年を重ねていくごとにそういうきれいな心ってどうしても薄れていっちゃうかな。そういう心を持っている男の子を今回演じられて、初心に帰れた。「こういう気持ちって大切だよな」と、改めて気付かせてくれました。
――原作ものに出演するとき、原作のキャラクターを意識しますか?
原作ものは原作ファンがいらっしゃるので、その期待に応えられるように。僕がこの役をやるとしたらどうするかももちろん考えますが、それだけじゃなく、原作ファンもいろいろ考えていると思うので、それも参考にさせてもらう。最終的には、お芝居は相手とのコミュニケーションと会話で成り立っているので、現場でその役として、素直に会話をするようにします。
――今回はいかがですか?
「こんなにウブな男の子が本当にいるのかよ」と思いましたけれど、自分の小学校とか中学の時は、こういう感じだったと思うんですよ。好きな子の手を握るのにも、一緒にどっか行くのにも緊張した気持ちを思い出した。あとは、どんなことにも敏感に反応できるように、意識してアンテナを張っていましたね。
――映画出演が続いていますが、役から役への切り替えで大変なことはないですか?
作品の合間がない時は大変ではあるんですけれど、次の作品(の撮影)に行くときには、違う役で台本を読んでいて、相手とお芝居していく中でちゃんとその役になれていると思います。現場では切り替えられるんですが、プライベートでは、正直ごっちゃになっちゃう時があるんで、どうしようと思ったりするんです。
――若い顔ぶれがそろっていますが、撮影現場はどんな雰囲気でしたか?
今回は(声優の)福山(潤)さんを除いて、僕が最年長だったんですよ。そんな現場って初めてだった。初めて主演をやらせてもらって、初めての現場が年下しかいない。「ヤバいな」と思ったんですが、僕は結構年下と関わることが多くて、頼られるのが得意なんで、今回もみんなが緊張しないように、やりやすい環境が作れたらいいなと思って、積極的にコミュニケーションを取りました。みんながどう思ってくれたか、やりやすいと思ってくれていたらうれしいな。
――具体的には?
ヒロインの(松風)理咲ちゃんにはちょっかいかけたりとか、質問攻めをして、最終的にはうざいやつだと思われたんですが(笑い)、それくらいのほうがいいかな。人見知りなので、理咲ちゃんには、グイグイいきました。
――横浜さん自身は、壮太のような恋愛をどう思いますか? 女性にはどんなアプローチをするのでしょうか?
(壮太の恋愛は)とても可愛らしくて応援したくなる。だからこそ、2人の恋の行方を見守ってほしいです。
僕自身は、ですか? (アプローチは)さりげなく気に掛ける。割と放っておけない子が好きだったりするんですよ。そういう子に対して、さりげなくフォローしていくと思います。分かりやすいことはしないですね。告白とかも、好きになったら自分からするんですが、さりげなく距離を詰めていきます!
――最後に本作をご覧になる方にメッセージをお願いします。
従来の少女マンガとは違って、“壁ドン”や“顎(あご)クイ”とか、胸キュン要素はないんですけれど、皆さんが初恋を思い出してくれたら。まだ恋をしたことがない方は、何とも言えない二人を見て、「恋をしたい」と思っていただけたらうれしいです。
<プロフィル>
よこはま・りゅうせい 1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。趣味・音楽鑑賞、特技・極真空手初段(2011年第7回国際青少年空手道選手権大会13・14歳男子55kgの部優勝。小学校6年生のときにスカウトされデビューし、14年に特撮ドラマ「烈車戦隊トッキュウジャー」にトッキュウ4号/ヒカリ役で出演。映画「オオカミ少女と黒王子」(16年)、「キセキ -あの日のソビト」(17年)、「honey」(18年)と立て続けに出演している。今年は主演作「虹色デイズ」も7月6日公開予定。