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映画「デッドプール2」のPRのため来日し東京バスツアーを行ったライアン・レイノルズさん(中央)
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映画「デッドプール2」のPRのため来日し東京バスツアーを行ったライアン・レイノルズさん(中央)

デッドプール2:主演ライアン・レイノルズが東京バスツアー 渋谷や増上寺など巡りノリノリ

 マーベル・コミックの異色のヒーローが活躍する映画「デッドプール」の続編「デッドプール2」(デビッド・リーチ監督、6月1日公開)で主演を務めるライアン・レイノルズさんが30日、東京都内を巡るバスツアーを行った。移動中の車内でインタビューを受けながら各所を回るという、ヒーローとして異色なデッドプール“らしさ”を感じさせる斬新なプロモーションだ。レイノルズさんもノリノリでツアーを満喫していた。

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 当日、「デッドプール2 俺ちゃん中の人バスツアー」と書かれたバスに乗り込み、まずは渋谷のスクランブル交差点へ向けて出発。到着するとレイノルズさんはバスを降り、スクランブル交差点を横断しながら写真撮影。

 レイノルズさんにめざとく気づくファンもいる中、本人は「5000人くらい人が通るクレージーなスポットだと聞いてたけど、平日で雨のせいか人が少なかったから普通に歩けた。この時代だからスマホを出して写真を撮られたけど、僕の子ども時代だったらライターを出していた(笑い)」と満足げな表情を浮かべる。

 さらに、「ビートルズの『アビイ・ロード』みたいにしたくて、本当は横から撮ってほしかったけど、(カメラマンは)ずっと正面からばかりだったね」とちゃめっ気たっぷりに笑顔で語っていた。

 再びバスに乗り込み移動した先は、増上寺(東京都港区)。ここはレイノルズさんが親友だというヒュー・ジャックマンさんが「ウルヴァリン:SAMURAI」(2013年)を撮影した場所でもあり、「(日本での撮影は)本当にやりたい! ヒューも日本で映画を撮って本当に気に入っていた。デッドプールは刀を2本も背負っているから伝統的な侍スタイルではないけど、彼ならいいか」とレイノルズさん。二刀流の宮本武蔵の存在を告げられ、「じゃあデッドプールが日本に来てもオーケーだ!」とテンションが上がっていた。

 移動中のバスの中では、距離が近いこともあってかフランクにどんな質問にも笑顔で答えてくれたレイノルズさん。過激なネタが数多くちりばめられた映画について、「使えなかったネタはカタログができるほどある」と言い、「ディズニー作品をネタにした際どいジョークもたくさんあったけど、(編集などの)ポストプロダクション中にディズニーが20世紀フォックスを買収することになり、全部あきらめた」と打ち明けた。

 そして、自身が演じるデッドプールについて、「ダーティーで道徳的にあいまいなキャラクターだけど、昨日より“クソ野郎”であることがないよう努力している」と言い、「つらい状況や窮地をユーモアを使って切り抜けていくところは自分と似ている」と役との共通点を自己分析。

 また、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「アベンジャーズ」と共演したら?と聞かれると、「デッドプールはガーディアンズのメンバーとうまくやっていけるのかな。ガーディアンズは口が悪いし、モラルに欠けるクソ野郎どもだから(笑い)」と言い、「アベンジャーズかガーディアンズの誰か1人だけと組むのならいいかもしれないけど、デッドプールがチームに入ったら、みんな5分以内に彼を殺そうとするのでは」とジョークを交えて答えて周囲の笑いを誘った。

 そんなレイノルズさんは「日本のアーティストで尊敬している人は多い。映画なら黒澤明。実は第3弾のアイデアは、ある黒澤作品からヒントを得ている」と打ち明け、日本での撮影の可能性について、「『デッドプール』では分からないけど、(『デッドプール2』に登場するヒーローチーム『Xフォース』が活躍する)『X-Force』は国際的な物語になりそうだから、日本で撮影することもあるかも」と含みを持たせた。

 バスツアーは増上寺でデッドプールのコスプレーヤーと記念撮影をし、レイノルズさんが映画のヒットを祈願して終了した。映画は6月1日から公開。(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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