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俳優の志尊淳さんが23日、東京都内で行われた特別ドラマ「太陽を愛したひと~1964 あの日のパラリンピック~」(NHK総合)の会見に出席。「撮影の合間に時間があって近隣を車で走っていたら、田んぼに車が挟まって動けなくなってしまった。撮影のために4キロ歩いて汗だくになって(撮影現場に)戻った」と明かした。
ドラマは、三枝義浩さんの「太陽の仲間たちよ」が原案。64年の東京パラリンピックを成功に導き、その後は、障害者自立のための施設を設立するなど、障害者の社会復帰に一生を捧げた整形外科医・中村裕の波乱の人生を描く物語。中村を向井理さんが演じ、中村の妻の廣子を上戸彩さんが演じる。
事故で車いす生活を余儀なくされ、中村から車いすバスケを薦められる土山アキラを演じた志尊さんは「車いすの練習は、今使われているのものから始め、それから当時のものを使用させてもらいました。昔と比べて重さや倒れにくさなど変化を感じることができた。車いすに乗っている方には、道が整備されているかされてないかなどが、すごく重要だったり、昔に比べたら生活をしやすくなってはいるが、実際に乗ってみて感じることはたくさんありました」と語っていた。
会見には主人公の中村を演じた向井さん、制作統括の島田雄介さん、演出の佐々木章光さんも出席。志尊さんの印象を聞かれた向井さんは「すごく真面目な方。現場で一緒にいてストレスがなかった。器用というか、初めて現場で会ったときからウイリーができていて。(志尊さんは)演じる上で最初はへたでないといけない。できちゃうことをできないように見せるというのはすごく難しかったと思う。器用なのか努力のたまものなのかは分からないが感動したし、うらやましいと思いました」と感心していた。
志尊さんは、向井さんについて「ずっとテレビや映画で拝見していた方。一緒にお芝居させていただけるのを楽しみにしていた。言葉を重ねて勉強になる部分や、(中村)裕先生としてだと思うのですがクレバーで、監督とクリエーティブなお話をされていて、僕としてはもっと年が離れているように感じた。大きい背中に感じました」と恐縮していた。さらに、志尊さんはドラマについて「同年代の方たちに見てもらいたい、これからの未来につながれば」とアピールしていた。
8月22日午後10時から放送。