安室奈美恵：25年の軌跡たどる展覧会　懐かしい映像、衣装、ファイナルツアーセットも

　9月16日に引退する歌手の安室奈美恵さんの25年の軌跡をたどる体感型の展覧会「namie amuro Final Space」が25日、東京会場となる渋谷ヒカリエ（東京都渋谷区）で報道陣に公開された。撮り下ろした特別映像を中心に、懐かしい映像や、衣装、ツアーアイテムなどが展示されたアトラクション型の空間で、安室さんの歩みを振り返ることができる。また会場の外にも安室さんの曲が流れるなど、ファンならずとも楽しめる内容となっている。

　展覧会の会場は、安室さんが2009年にリリースした楽曲「Dr.」をモチーフに、場内を巡りながら、映像を中心に楽しむアトラクション型の空間を実現。同曲に登場する「Dr.クロノス」から、「安室奈美恵の記憶を集めよ」と指令を受けた謎の女性が、西暦3000年から現代の世界に送り込まれ、来場者と一緒に軌跡をたどっていくという趣向になっている。

　展覧会のために撮り下ろした特別映像は、「安室さんのFinal Spaceを表現した」という。特別映像のほか、1992年にバラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」に、“沖縄の空手美少女”として出演した、当時中学3年の安室さんの映像を見ることもできる。また、ミュージックビデオ（MV）、音楽番組やライブなど過去の映像などを通して、安室さんのこれまでを振り返ることができる。安室さんからのメッセージにも注目だ。

　そのほか会場では、今年開催したファイナルツアー「namie amuro Final Tour 2018 ～Finally～」で話題となったビル群の実物セットなどツアーアイテムが展示されるほか、全37点の衣装を展示。展示される衣装は、1996年以降のテレビ番組で着たものや、2000年のライブツアー「NAMIE AMURO TOUR“GENIUS 2000”」からファイナルツアーまでのライブ衣装、シングル曲「Hero」やベストアルバム「Finally」などのMVの衣装などがある。

　会場内には「namie amuro HISTORY」と題して、全シングルが展示されたほか、安室さんが表紙を飾ったファッション雑誌の表紙を約9割展示。安室さんが登場した化粧品メーカー「KOSE（コーセー）」のポスターもすべて展示される。

　「namie amuro Final Space」は、渋谷ヒカリエのヒカリエホールで26日～9月16日。開館時間は午前10時～午後9時。日時指定の前売り券は1500円（別途システム利用料が必要）。当日券は1800円。展覧会は、大阪、福岡、沖縄でも異なるテーマで開催される。大阪は開催中、福岡は8月12日から、沖縄は同2日からで、最終日はそれぞれ、安室さんが引退する9月16日。