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戸田恵梨香:節目の30歳で朝ドラヒロイン 「逃げ腰」だった20代を捨て「第2章のスタート」

 女優の戸田恵梨香さんが、2019年度後期のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「スカーレット」のヒロインに決まった。以前のインタビューで、今年8月に30歳の誕生日を迎え、これまでのキャリアをすべて「捨てた」と明かしていた戸田さんは、東京・渋谷の同局で3日に行われた会見で、「(女優として)第2章のスタートラインに立てたと実感している」と晴れやかな笑顔を見せた。

 戸田さんは20代のころは自分に「自信がなく」、朝ドラヒロインのように(撮影で)約1年間、同じ役を演じることに対して「恐怖心」を抱き、「逃げ腰」だったという。しかし、8月の“断捨離”によって「逆に1年間、同じ役を演じるってそんなぜいたくなことはないなって。一人の女性の生涯を演じることのすごさや奇跡を感じて、むしろさらに進化できるなって思いました」と告白する。

 さらに戸田さんは「撮影にいたっては大変なことはありますが、自分の進化を期待している」と話すと、「共演者やスタッフさんと一丸となって、楽しく過ごしていけたらなと思っています」と力を込めた。

 「スカーレット」は、101作目となる朝ドラで、女流陶芸家の草分けとなる“究極の働き女子”川原喜美子の物語。映画化もされた人気ドラマ「ホタルノヒカリ」シリーズなどで知られる水橋文美江さんによるオリジナル作となる。

 戸田さん扮(ふん)する主人公の喜美子は1937(昭和12)年、大阪で生まれた3人姉妹の長女。9歳で滋賀県の信楽に移り、働き者の女の子として幼い頃から一家を支える。地元の信楽焼に触れて育ち、やがて男性ばかりの陶芸の世界で女流陶芸家の草分けとして歩み始める。同業の夫と結婚すると、自分の窯を持ち、独自の信楽焼を生み出そうと奮闘。2児の母となる一方で、愛情を込めて多くの弟子たちを育てていく。陶芸にかける情熱は誰にも負けないが、細かいことにこだわらない、お人よしな性格で、周囲に頼られる。

 19年9月30日~20年3月に放送。19年4月にクランクインし、滋賀県甲賀市でのロケも予定している。

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