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真野恵里菜:「バクバクしながら見て」 主演映画の“セーブしない”演技に自信

映画「青の帰り道」で主演する真野恵里菜さん

映画「青の帰り道」で主演する真野恵里菜さん

 女優の真野恵里菜さんの主演映画「青の帰り道」(藤井道人監督)が7日、全国公開される。7人の若者たちによる青春群像劇。群馬県前橋市と東京を舞台に、地元に残った者、夢を追って上京した者の人生が交錯しつつ、未来へ進む姿を描く。歌手を夢見て上京したカナ、という自身の役に「私と重なる部分があった」と思い入れを持つ真野さんに、新たな発見をしたという“セーブしない”自身の演技、作品の魅力についてなどを聞いた。

 2008年に東京近郊の町で高校を卒業した7人の若者の3年後、挫折する者、希望を見失う者、予期せぬことに苦しむ者と、思い通りにいかない人生に苦悩する7人の心には、あの懐かしい「道」が宿っていた……という物語。

 清水くるみさんが、カナの親友で、家族とうまくいかず上京を決めたキリ、横浜流星さんが漠然とデカイことをやると粋がっているリョウ、森永悠希さんが地元で浪人をしているタツオ、戸塚純貴さんと秋月三佳さんができちゃった婚で結婚を決めたコウタとマリコ、冨田佳輔さんが大学進学で上京するユウキを演じている。

 ――オリジナル脚本の作品ですが、脚本を読んだ時の印象は?

 タイトル(の印象)で、キラキラした青春もののお話かと思ったら、実はそうではなくて、それぞれの夏に注目した話。歌手の夢を見て東京に行きたいというカナに、私と重なる部分があったので、すごく気になってしまいました。(カナは)「そっち行っちゃダメだよ!」と思う方向へどんどん行ってしまって、私の中で目が離せない存在。全力で演じたいと思いました。役柄はカナに決まっていて、主演としてお話が来たので、いつも以上に気合度は高かったです。

 ――演じたカナについて教えてください。

 カナは天真らんまんな明るい女の子で、誰よりもガッツがあって、行動力もある子。親友の手を借りて東京で仕事を始めるんですけれど、そこで自分ができること、できないこと、やらなきゃいけないことがあり、悩みながら「そっち行っちゃうのか」(という行動もする)。見てる方が共感もするだろうし、心配もするだろうし、引き留めたくなるような女の子です。

 ――共演者は同じ世代が多いですが、撮影現場はどのような雰囲気でしたか?

 実際はみんな年齢バラバラなんですよ。5歳くらい差がある中で「同級生」だったので、お姉さん的には「同じ年に見えるかな?」というプレッシャーを感じました(笑い)。でも(現場で)本当にみんな同級生で「高校生活楽しくやってたんだな」という空気がパッと生まれたので、変に気を使うこともなく楽しんでいましたね。

 初めまして、の方もいたんですが、それを感じないくらい自然。不思議な出会いだな、とすごく感じました。監督が一人一人の人柄を見て(役を)お願いしていたので、みんなその役で現場に生きている感じでした。みんな何かしら自分の役に共感して現場に来ていたので、(意気込みや演技などについて)言葉を交わすことはなかったんです。

 ――夢を抱き、挫折し、また未来に向かって歩き出すそれぞれの成長が描かれています。自身の役で共感できることはありましたか?

 夢を抱くことはすてきだな――それが原動力になるので、その(夢をかなえるための)努力を惜しまないのはかっこいいなと思いました。でも実際にその世界に入ってみたら、自分がやりたいこと、やれること、求められることが違った時の現実を感じるシーンがあって、私自身もその経験はあるので、その部分は大事に伝えるべきだと思いました。

 この映画を見て、みんながハッピーな気持ちになるかどうかというと、そうではない。「生きる」ということが人生において一番の永遠のテーマで、それに対して、この作品が何かヒントになるか、もっと悩ませてしまう場合もあります。見た人が考えるきっかけになればいいなと思っているので、そういう作品を作れたなと思います。

 ――かなり精神的にハードなシーンもあったと思いますが、常に自身の役と向き合うために、心がけていたことなどありますか?

 自分で(演技を)セーブしない、というのは心がけていました。怒るシーン、泣くシーン、部屋で暴れ回るシーンで、たぶん自分で「この範囲でやろう」と思うと、それよりも小さくなってしまうので、逆に「自分、どこまで壊れるのか?」ということを、自分で自分を試すじゃないですけれど(セーブしなかった)。

 後半、感情むき出しにするシーンがあって、(その撮影時は)段取りとか、細かい動きを確認せずに、監督から「ここはカナの家、(その日の)感情を持って帰ってきた。全部この家で爆発させて。誰もいないから」「いいところを全部撮っているから、自由に動いて、と」(言われた)。一瞬考えちゃったんですが「考えてもしょうがない。その時の感情で、何するか分からないからやってみよう」と思いました。自分でも怖かったし「私ここまで、こんなふうにボロボロになるんだ。叫ぶんだ」と、新たな発見でした。そこは、みんな、バクバクしながら見てほしいです。

 ――本作が描いている時代で、ご自身が思い出に残っていることを教えてください。

 ひたすらレッスンをしていた日々を思い出しましたね。この時期はカナみたいに、家に引きこもって泣いてたな、友達とケンカしちゃったな、とか。この作品でいろいろ思い出すきっかけにもなった。だからこそ経験してよかったな(と思った)。このお芝居できてよかったな。

 ――最後に、ファンへメッセージをお願いします。

 いろんな年代の方がこの作品を見た時に、人によっては(カナ以外の)他の人に共感するかもしれない。7人いて、それぞれの人生があるので、みんながどこに共感するか、どんな言葉が響いたか聞きたいなと思ったので、ぜひ時間を見つけて、この作品を見てもらえたらうれしいです。これだけSNSが発達しているので、見たら私たちに感想をいただけるとうれしいです。

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