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榮倉奈々さん 輝いている女性は「大切なもの、守るものが明確でぶれない」

映画「それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫」でバニラ姫の声を担当した榮倉奈々さん

映画「それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫」でバニラ姫の声を担当した榮倉奈々さん

 女優の榮倉奈々さんが、6月28日に公開される映画「それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫」(矢野博之監督)で今回のヒロイン、バニラ姫の声を担当した。今作は「それいけ!アンパンマン」シリーズの劇場版31作目。榮倉さんはアンパンマン役の戸田恵子さんと今回の声優が決まる直前までドラマで共演、また、米国の劇場版アニメ「コララインとボタンの魔女 3D」(2009年、日本公開は2010年)でも戸田さんと共演していたことから、「とても安心だった」と語る。戸田さんからの貴重なアドバイスや収録秘話、また、女性が輝き続ける秘訣(ひけつ)などについて聞いた。

 ◇演じるバニラ姫の成長に目を細める

 榮倉さんは「アンパンマンは我が家のヒーローなので、そんな作品にバニラ姫として出演させていただけることがとてもうれしかったですし、光栄です」と笑顔で語る。

 演じるバニラ姫はちょっとわがままだけど、アンパンマンやコキンちゃんたちの姿を見て成長していく。バニラ姫について、榮倉さんは「アフレコのときに監督さんたちから、バニラ姫は『アンパンマンのキャラクターの中では少し大人びている。責任感が強いお姫様』という説明がありました。そういう面がこれまでのお姫様、キャラクターとはちょっと違うところなのかな、と思いました。かたや子供の心も忘れていなくて、コキンちゃんと子供らしく遊んでいく中で、成長していきます」と表現する。

 そんなバニラ姫の姿を「育児をしている身としてはとても響くところがあります。やらなきゃいけないとか、そうじゃなきゃいけないということよりも、遊びや、楽しいなと思うところから生まれるものが多くて、深いと思わせてくれるところが私はとても好きです。アンパンマンはどの作品も親子で見て楽しめる世界ですけれど、バニラ姫のお話は特にそうだと思います」と称賛する。

 ◇声優は本当に難しくて… 戸田恵子のアドバイスに感謝

 劇場版アニメの声優は「コララインとボタンの魔女」「名探偵コナン 業火の向日葵」に続いて3作目となる。普段、自身が出演している映画やドラマと演技の仕方は違うのだろうか。「全く違います。今回のアフレコ収録の1日目が終わってから戸田さんに連絡をさせていただいて。『本当に難しくて』という話をしたら、ちょっとしたコツみたいなものを教えていただきました」という。戸田さんのアドバイスの中で「お芝居と全く違うわけではない」という言葉もあり、「納得しました」と実感した。

 具体的に、戸田さんからは「たくさんポイントを教えてもらったんですが、やっぱりその中で一番納得したのは、自分の周りにいる子供のように(演じてみる)ということ。監督もそうおっしゃっていましたし、一番想像しやすかったです。なので今回は、最初は大人っぽくというお話があったのですが、周りにいる子供の声を想像しながら、怒っているけど甘えているというような感じの声をイメージして収録しました」と語る。

 榮倉さんは「戸田さんからアドバイスいただけるのは、とてもぜいたくで、とても貴重でした。『コラライン』のとき、戸田さんはお母さん役で出てらっしゃって。初めての声優のときに間近で見ていただいていたので、今回もそれを踏まえてのアドバイスで、安心でしたし、助かりました」と感謝する。

 ◇収録の最初にみんなで大合唱

 収録初日に、「朝からの収録だったので声をしっかり出せるようにと、みんなで『アンパンマンのマーチ』を大合唱しました」と榮倉さんは明かす。最初に合唱で声を出すことで、「『声が起きたね』って言ってもらえました」という。さらに気持ちも上がったといい、「この映画のオープニングで歌が何曲か出てくるのですが、みんなで映像を見ながら見ている子供たちと同じテンションになれました。こういう気持ちで見ている子供たちがいるということを想像しながら発声をさせてもらいました」と効果もあったようだ。

 また、アフレコの最初に「『子供たちに届けるものだから、やっぱり作る人が楽しまないといけない』というお話があって、とてもすてきなスタッフさんたちだなという感動と、みんなで大合唱したのが、とても楽しくて。最初は緊張していたのですが、いつも見ているアンパンマンを思い出せて、楽しかったです」とうれしそうに語る。

 ◇大人が見てもグッとくる

 映画は、原作者のやなせたかしさんの生誕100周年記念作。「笑顔」をキーワードに、アイスの国のお姫様であるバニラ姫とアンパンマンたちがアイスの国を救うために奮闘する物語が描かれる。榮倉さんのほか、お笑いコンビ「ANZEN漫才」のみやぞんさんとあらぽんさんがゲスト声優として出演している。

 映画を見る子供たちに、この作品からどんなことを受け取ってもらいたいか、と聞くと、「バニラ姫とコキンちゃんとの友情は大人が見てもグッときます。思いやりや可愛らしい友情が描かれていて。今回は特に大人にも響く作品だと思いますし、私のように子供のときに自分がアンパンマン好きだったと覚えている方たちが見ると、小学生、中学生、高校生と少しずつ大きくなったときにこの映画に込められたメッセージに気づけるのではないかなと思います。子供たちには普通に楽しんで一緒に歌ってもらえたらうれしいですね」とメッセージを送る。

 ◇今一番大切なものは…

 榮倉さんが今、一番大切なものは「家族」だという。現在の公私のバランスは「今は子育てや家庭を一番に考えさせていただいて、仕事は、自分が続けたくても続けられるものではないかもしれませんが、続けられるならずっと続けたいです」と話す。

 また、女性が60、70代になっても輝き続けられる秘訣(ひけつ)があるとしたら?と聞くと、「最近、知り合った60代の女性がとてもカッコよくて、すてきでした。自分を信じて、ぶれない。大切なもの、守るものがとても明確にある。その方の場合も家族だったのですが、本当にてきぱきと日々を過ごされているように見えて、とてもカッコよかったです」と思いをはせていた。

 次回は休日の過ごし方や榮倉さん流の悩みの克服法やアドバイスについて聞く。

 <プロフィル>

 えいくら・なな 1988年2月12日生まれ、鹿児島県出身。ファッション誌のモデルとして活躍し、2004年から女優として活動を開始。主な出演作に、NHK連続テレビ小説「瞳」、「Nのために」(TBS系)、「99.9-刑事専門弁護士-」(同)、「僕らは奇跡でできている」(カンテレ・フジテレビ系)、映画「僕は妹に恋をする」(2007年)、「余命1ヶ月の花嫁」(2009年)、「図書館戦争」(2013年)、「図書館戦争 THE LAST MISSION」(2015年)、「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」(2018年)などがある。

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