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モデルで女優の山本美月さんが出演する映画「ザ・ファブル」(江口カン監督)が6月21日から公開中だ。映画はマンガ誌「週刊ヤングマガジン」(講談社)で南勝久さんが連載中のマンガが原作。岡田准一さん演じる天才的な殺し屋のファブル/佐藤アキラが“誰も殺さず、普通に暮らす”というミッションに挑む姿を描いており、山本さんはファブルが大阪で出会う初めての一般人女性・ミサキを演じている。山本さんに映画の撮影エピソードや美容、健康のこだわり、10年後の自分像などを聞いた。
◇10年後は「精神的に落ち着いていたい」 美や健康の秘訣は…
今作では物語を進める上で重要な役割を帯びるミサキを熱演している山本さん。放送中の連続ドラマ「パーフェクトワールド」(カンテレ・フジテレビ系)ではヒロイン役を演じ、NHKの大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」でも記者の本庄役を演じているなど、多忙を極める山本さんだが、健康や美容の維持にはどのようなことに気をつけているのだろうか。
「お風呂には必ずつかっています。どれだけ帰りが遅くなっても習慣なので、シャワーで済ませる……ということは、よほど(お酒を)飲みすぎない限り、ないですね」と笑顔で明かす。入浴時のこだわりはバスソルトを入れることで、「冬は特に冷えるので、塩を入れて、芯から温まるようにしています」という。また、運動も欠かさず行っているといい、「週に1回、ランニングをしています。最近はジムでランニングマシンで走っています」と語る。
大のマンガ、アニメ好きでも知られる山本さん。自身のインスタグラムのアカウントでは、たびたび近況を描いたイラストを投稿して話題を集めている。そんな山本さんに普段持ち歩いているアイテムを聞くと、「タブレットで絵を描くので、なるべくタブレットを持ち歩くようにしています」と“らしい”回答。また、山本さんといえば、ファッション誌やファッションイベントでモデルとしても活躍中。そんな山本さんにお気に入りのファッションアイテムは、インタビュー時の冬場は、ケープコートやロングブーツがお気に入りだったといい、「乗馬っぽいロングブーツを買いました」と明かしていた。
女優にモデルにと大活躍する山本さんは、10年後、どのような自分像を描いているのだろうか。「10年後は、もう少し精神的に落ち着いていたいなと思っていて。今は焦りというか、『仕事をもっと頑張らなきゃ』と思っているので、10年後は、その頑張った先に見える落ち着きみたいなものが出ていたら……と思います」とほほ笑む。
◇共演の岡田准一は「お兄さんのよう」
劇中では、ファブルが大阪で出会う一般人女性・ミサキを演じた。ファブルを演じる岡田さんについて山本さんは「岡田さんは小学校ぐらいのころから『テレビに出ている人』というイメージがあって。母がすごく好きで、小学校のときに切り抜きを集めていたのを覚えています。だから、今回共演できると聞いて、すぐ母に報告しました」と笑い、「たくさんお話したわけではなかったんですけど、相談すると真剣に答えてくださって、“お兄さん”のようで、助けられました」と共演の感想を明かす。
マンガ好きとして知られる山本さんは、その“マンガ愛”の強さゆえか、基本的にはマンガやアニメの実写化には複雑な思いもあるという。ただ、そうした原作をリスペクトする姿勢が、妥協のない役作りにつながっているのだろう。役作りでは、岡田さんと走りながら会話をするシーンのために体力をつけることを心掛けた。
「走るのが本当に苦手で、以前の作品では撮影のときに酸欠になって立てなくなっちゃったので、せりふを走りながら言えるように『ファブル』の撮影に入る前、ランニングを始めました」と明かし、「なるべく原作のファンの方に失礼のないように、忠実にやりたいなという気持ちが強くありました」と胸の内を語る。
ファブルと相棒・ヨウコ(木村文乃さん)の2人と密接に関わる重要なキャラクターを演じ、「2人共キャラクターの個性が強すぎて『私、一番普通だな』と思いました(笑い)。引っ張ってもらったなという感じです」と山本さん。撮影を振り返り、「お二人から受け取るものが大きかったですね」と晴れ晴れとした表情で語った。
「ザ・ファブル」は、マンガ誌「週刊ヤングマガジン」(講談社)で連載中のマンガが原作。天才的な殺し屋として裏社会で恐れられる通称ファブル(岡田さん)が、ボス(佐藤浩市さん)から「1年間殺し屋を休業し、大阪で一般人として普通の生活を送る」という指令を受けて、殺しを封印して佐藤アキラという偽名で普通の生活を始める……というストーリー。 <プロフィル>
やまもと・みづき。1991年7月18日生まれ、福岡県出身。2009年に第1回東京スーパーモデルコンテストでグランプリを受賞。主な出演映画に「桐島、部活やめるってよ」(2012年)、「東京難民」(2014年)、「近キョリ恋愛」(2014年)、「東京PRウーマン」(2015年)、「ピーチガール」(2017年)など。「ザ・ファブル」ではミサキ役を演じている。