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フジテレビの報道番組「Live News it!」(平日午後4時50分〜7時)の情報キャスターとして、視聴者に聞き取りやすい声のトーンで最新ニュースを伝えている佐々木恭子アナウンサー。これまで、数々の報道、情報番組に出演してきた彼女は、先輩からの「言葉に愛と責任を持ち、日々、精進する」という教えを胸に「この仕事が好きで情熱を持ち続けられる」と喜んでいる。佐々木アナには10歳の長男と6歳の長女がいる。佐々木アナが子育てで学んだ、チャレンジの姿勢とは……。
◇子育てを機に苦手だったジョギングにチャレンジ 今ではぜいたくな時間に
佐々木アナは東京大学卒業後、1996年に同局入社。現在は「Live News it!」のほか、「ワイドナショー」(毎週日曜午前10時)にも出演している。
2児の母で、子育てでは「失敗を恐れない」「無条件であること」「人の可能性は無限大だと信じて関わる」「(他人と)比べない」「自らもチャレンジする」ことをモットーにしているという。
中でも「自らもチャレンジする」については「何もできなかった子供たちが字を書けるようになったり、できることが増えていきました。もう、感動の嵐なんですよ!」と声を弾ませる。体調や体形を整えるために自身は「最も苦手だった」というジョギングに2年前から挑戦している。「最初は25メートルを走るのもつらかったのですが、やり続けたことで1キロぐらい走れるようになりました」と語り、「今では頭の中を整理したり、心を調整する、自分にとってのぜいたくな時間になっています」。
◇社会貢献活動「あなせん」、アナウンサー研修で中心メンバーとして活動
佐々木アナは、関東一都六県の小学校を中心に、子供たちのコミュニケーションの基礎となる「話す」「読む」「聴く」の向上をアナウンサーが応援する社会貢献活動「あなせん」の中心メンバーとして活動している。同のアナウンサーたちの能力向上のため、ナレーターや演出家を講師として招いて、ナレーション技術を学んだり、ボイストレーニングをする「スキルアップ研修」にも率先して力を入れている。「みんなの能力向上のためにやっていることですが、自分も多くのことを学ぶ機会になっています」と、真剣な目つきで語る。
以前、バラエティー番組に出演した際に、途中で急に大声を出すと「かすれてしまったり、裏返ってしまったりした経験」があったという。研修で招いたボイストレーナーに、普段の練習や番組に出演する前の準備を見てもらったところ、「喉の準備ができていない」と指摘された。「私たちは原稿を読み間違えないために漢字の読みやアクセントを調べたりしますが、声の準備ができていないことをその時に知りました。言葉を包んでいる声に無頓着だったことに気がつきました」という。
佐々木アナは、番組出演前に、歌舞伎の演目で、登場人物の口上の一部を使う「外郎(ういろう)売り」を発声・滑舌練習のルーティンとしてきたが、喉の準備の大切さを知って以来、外郎売りを3パターンのトーンで練習してから番組に出演するようになったらしい。
「周りの人が気持ち良くいられるように自分が協力する。自分の成長を願って学ぶ。そういうことを大事にしたいと思っています」と、更なる高みを目指す姿勢を見せながら「アナウンサーを続けてきて、自分も自分として生きながら、次世代の人たちのために力を尽くしていきたいとも思っています」と佐々木アナ。
常に学ぶことを忘れずに、さまざまなことに挑戦している。「Live News it!」については、「和やかで穏やかな出演者、スタッフと毎日、あれやこれやと頭を突き合わせ腹を割りながら話し合って制作に携わっています。(ニュースが)お子さんや家族と話し合うテーマになれば」と楽しそうな表情を見せた。佐々木アナは月~水曜に出演。