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アイドルグループ「乃木坂46」の堀未央奈さんが映画初出演にして初主演を務めた「ホットギミック ガールミーツボーイ」(山戸結希監督)が6月28日から公開中だ。平凡な女子高生・成田初(なりた・はつみ)が主人公。10代の不安定な感情を描いた青春恋愛映画で、堀さんは自分に自信が持てない初を演じている。堀さんに、映画の撮影エピソードや美容・健康の秘訣(ひけつ)、10年後の自分像などについて聞いた。
◇恋に揺れ動く主人公演じ“発見”も
今作で、3人の男性との恋に揺れ動く等身大の女の子・初を演じ切った堀さん。初の気持ちに寄り添って演じ、その自分に自信の持てない性格に共感すると同時に、新たな“発見”もあったという。「いろんな男の子に囲まれて、同じ一日の中でも、初はそのとき会った人によって表情が全然違うし、感情も違う。そんなにも揺れ動く10代の恋ってあるんだな……と思いました。私自身は乃木坂46にいたのでそういう経験はなかったんですが、初を演じて体感して『あ、こういう気持ちなのかな』という発見がめちゃくちゃありました」と振り返る。
初を囲む3人の男性役で共演したのは、清水尋也さん、板垣瑞生さん、間宮祥太朗さん。3人との共演について「同年代の男の子と話すのは握手会が基本なので、学生のとき以来で。高校生のときも、話すのはほとんど女子だったので、結構緊張していました(笑い)」と堀さん。ただ、「共演者として皆さん仲良くしてくださったので、助かりました」と笑顔を見せ、「皆さん、本当に仲が良くて。清水さんと板垣さんはもともと仲が良くて、いつもふざけたりしていました。間宮さんも、落ち着いていながらもおちゃらけてくださったり……。いつも家族でいるみたいな感じで、ほっこりしていました」とほほ笑む。
◇美容・健康の秘訣は寝ること 家族の存在の大きさ語る
今作で主演をこなし、普段は「乃木坂46」のメンバーとして精力的に活動する堀さん。忙しい毎日を送る中、健康、美容についてどのようなことを意識しているのだろうか。「とにかく食べたいものを食べて、たくさん寝ます。寝ないと脳も働かないので。食べて、とにかくたくさん寝て、エネルギーをチャージして、という感じですね」と明かし、今作の撮影期間も、「(帰宅して)一瞬で寝ていました」と笑顔で明かす。
寝ること以外では、家族の存在が大きいと言い、オフの日も「家族みんなで1時間ぐらい散歩したりします。『人とのコミュニケーションと動くこと』を大事にしていますね」と話す。
◇演技の世界を「楽しみながら戦っていきたい」
そんな堀さんに10年後の自分像を聞いてみると、「いろんな作品に出演している女優であってほしいな、と思います」と女優業での活躍を夢見て、「いい意味で変わらず、でも、いい意味で変わりながら。今までにいなかった面白い女優になれていたら、満足ですね」と意欲的に話す。
「作品ごとにどんどんイメージがついていくとは思うんですが、どの役でも『堀未央奈に見えない』とか、『違う人なんじゃないか』と思ってもらえるぐらい、役に染まりたい。今は、どんな役でもやってみたいなという思いです」と堀さん。では、今、特に演じてみたい役を聞くと「10、20代のうちに、学生服を着て学園ドラマとか学生役の映画にたくさん出てみたいです」と明かした。
新しい令和の時代。女優という新しい顔を獲得した堀さんは、どのように新時代を過ごしていくのだろうか。堀さんは「今回の『ホットギミック』は撮影が平成で、公開は令和。時代をまたいで製作と公開をさせていただいて、今までにはなかったような、見ている人に苦しいくらい届くような恋愛映画ができた。今回主演させていただいて、今はお芝居に少しずつ携わらせていただいているので、令和はもっともっと、お芝居の世界で自分も楽しみながら戦っていきたいなと思います」と力強く語った。
映画は、マンガ誌「Betsucomi(ベツコミ)」(小学館)で連載された相原実貴さんの恋愛マンガ「ホットギミック」が原作。平凡な女子高生の初はある日、幼なじみの橘亮輝(清水さん)に弱みを握られ、むちゃな命令に振り回されることになった。そんな時、数年前に引っ越した幼なじみの小田切梓(板垣さん)が帰ってくる。初は自分を守ってくれる梓に引かれ、亮輝に邪魔されながらも付き合うが、梓にはある目的があった。また初は、兄・凌(間宮さん)の秘密を知ってしまい……というストーリー。
<プロフィル>
ほり・みおな。1996年生まれ、岐阜県出身。2013年3月に「乃木坂46」2期生オーディションに合格し、11月にリリースされたシングル「バレッタ」でセンターを務める。映画初出演で初主演となった今作「ホットギミック ガールミーツボーイ」では主人公の成田初を演じている。