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田中みな実:「求めていただいたからには、裏切りたくない」 眼帯姿で“怪演”、女優業の目標は…

 昨年発売したファースト写真集「Sincerely yours…」(宝島社)が大ヒットし、女優としての活躍も続いている田中みな実さん(33)。連続ドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系、土曜午後11時15分/ABEMAで全話配信)では、歌手の浜崎あゆみさんをイメージしたヒロイン・アユをいじめ抜く、眼帯姿の謎めいた秘書役を“怪演”し、「『M』の田中みな実やばい」「とにかく田中みな実が怖かった」などと話題だ。「求めていただいたからには、裏切りたくない。期待に沿いたい」と語る田中さんに、今作や女優業への思いを聞いた。

 ◇女優業には「ずっと自信を持てずにいる」

 田中さんは、1986年11月23日生まれ。埼玉県出身。2009年、TBSテレビに入社。「サンデージャポン」(同局系)などの人気番組の司会を務め、2014年9月末に退社。同年10月からフリーになった。

 2019年に本格的な演技に初挑戦。山口紗弥加さん主演の連続ドラマ「絶対正義」(東海テレビ・フジテレビ系)では、キス&ラブシーンに体当たりで挑み、「ルパンの娘」(フジテレビ系)には“お色気女泥棒”役でゲスト出演し、強烈なインパクトを残した。鈴木おさむさんが脚本を手がけた「奪い愛、夏」(ABEMA)では狂気をはらんだ演技を見せた一方、「モトカレマニア」(フジテレビ系)では等身大の役を演じ、演技の幅を見せた。

 女優として大活躍している印象を受けるが、田中さん自身は「訓練を受けたわけでもなく、お芝居の勉強をしたこともないので、いつまでもずっと自信を持てずにいるし、初めての現場はやっぱりとっても緊張します……」と話す。

 フリー転身後のターニングポイントは「おそらくお芝居への挑戦」という田中さん。「まったく違うジャンル、やったことのない分野に足を踏み入れて、そこから幸いにも次へ次へとつながっていって、単発も含めると5作目の出演になります。求めていただいたからには、裏切りたくない。期待に沿いたいです」と話す。

 ◇眼帯姿の謎の美女役 「こんなに意地悪な役は初めて…」

 現在出演している「M 愛すべき人がいて」は、“歌姫・浜崎あゆみ”が誕生するまで、そしてそこに秘められた出会いと別れを描いた小松成美さんの同名小説(幻冬舎)が原作。歌手の安斉かれんさんがアユ、俳優の三浦翔平さんがレコード会社「A VICTORY」の設立者でプロデューサーのマサを演じており、テレビ朝日とテレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA」が共同制作。脚本は「奪い愛、夏」と同じく鈴木さんが手がけている。

 そして今回演じているのは、マサの秘書・姫野礼香。決して右目の眼帯を外さない謎めいた美女で、長年マサに思いを寄せており、マサが離婚するのを待ち望み、愛するマサがアユ(安斉さん)に肩入れするのが許せず、激しく嫉妬し、狂気すら感じる卑怯(ひきょう)な手段でアユへの嫌がらせを繰り返す……という役どころだ。

 ドラマが始まる前に、田中さんは「立場や権力を振りかざし、あらゆる姑息(こそく)な手段を使って全力でアユの足を引っ張ります(笑い)。こんなに意地悪な役は初めて……。新たな自分を発見できたら面白いなと思っています」とコメントしていた。

 ドラマが放送されると、田中さんの振り切った演技に、SNSには「田中みな実のサイコパス感やべぇ」「田中みな実がいい味出してる」「『M』の田中みな実やばい」「とにかく田中みな実が怖かった」「片平なぎさを彷彿とさせる怪演」といったコメントが並んだ。

 ◇目標は「全くない」? 「与えていただければ120%で」

 そんな田中さんだが、自分は「まわりの人たちに引っ張ってもらっているだけ」と分析する。自身の演技のスタンスについても「自分でなんとなくこうかな?と思っておうちでやっていたものが、(撮影現場では)三浦さんのお話の仕方とか間合いとかで、全然変わってくる。『三浦さん、こういう感じなんだ。じゃあ、合わせます』という感じ」と明かす。

 「M 愛すべき人がいて」については、「私が演じる礼香は眼帯がトレードマーク。気になりますよね(笑い)。度々匂わせてはいますが、もちろん、マサと深い関わりが。物語が進むにつれ礼香の過去も明らかになっていくので、そうしたそれぞれのサブストーリーみたいなものも楽しんでいただけるかと思います」と話す。

 今後の女優業については、「オファーをいただければ(やりたい)」という田中さん。昨年はファースト写真集も大きな話題を集めたが、今年の目標を聞いてみると、「それが、ないんですよね(笑い)」と明かし、「仕事における目標みたいなものがなくて。やる気がないとかそういうことではなくて……。とにかく、お受けしたお仕事には120%でしっかり応えます!」と話す。

 求めがあれば、120%で期待に応える……。話題になった写真集も、振り切った怪演にも、そんな田中さんの姿勢が通じているのかしれない。「M 愛すべき人がいて」では、これからどんな演技を見せてくれるのか、さらなる活躍に期待したい。

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