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映画「あのこは貴族」に出演する門脇麦さん(左)と水原希子さん
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映画「あのこは貴族」に出演する門脇麦さん(左)と水原希子さん

門脇麦×水原希子:婚活箱入り娘&自力で生きる女性に 山内マリコの小説「あのこは貴族」映画化

 作家の山内マリコさんの小説「あのこは貴族」が女優の門脇麦さん主演で映画化される。都会生まれで、婚活に余念がない箱入り娘・華子と、地方から上京して自力で都会を生き抜く美紀、異なる生き方の2人の人生が交錯する……というストーリー。門脇さんは華子を演じ、美紀を水原希子さんが演じる。2021年公開予定。

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 榛原華子は、都会に生まれ、箱入り娘として何不自由なく育てられ、「結婚=幸せ」と信じて疑わない。結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる。名門女子校の同級生たちの結婚、出産の話を聞くたびに焦り、相手探しに奔走した結果、ハンサムで良家の生まれである弁護士・青木幸一郎と出会う。幸一郎との結婚が決まり、幸せがかなえられたかに思えたのだが……というキャラクター。

 一方、時岡美紀は富山生まれで東京で働いている。猛勉強の末に慶応大学に入学し上京、学費のために夜の世界も経験したが、大学中退。恋人はなく、仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいる。

 同じ都会で暮らしながらも、出会うはずもなかった2人の人生が静かに交錯し、それぞれに思いもよらない世界がひらけていくというストーリー。映画「グッド・ストライプス」を手がけた岨手(そで)由貴子監督が脚本・監督を務める。

 ◇岨手由貴子監督のコメント

 監督を務めた岨手由貴子です。「あのこは貴族」は出自も生きる階層も違う二人の女性が、これまでどんなふうに生きてきて、これからの日本をどう生きるのかを描いた作品です。多くの選択肢が用意されているわけでもなく、器用にベストな選択ができるわけでもない。それでも自分の足で立ち、生きていく。そんな原作の持つスピリットを、素晴らしい俳優陣が血の通った物語に昇華してくれました。

 タイプの違う二人の女性、「華子」と「美紀」を演じた門脇さんと水原さん。お二人は芝居や役柄へのアプローチも異なる、まさに“タイプの違う”役者さんでした。けれど、対峙(たいじ)するのではなく、お互いを認め、共存する。そうやって、それぞれのやり方で「華子」と「美紀」の人生を生き、体現してくれました。そんなお二人の在りようは、まるで劇中の彼女たちそのもので、初号試写のあと普通の女の子に戻って楽しくおしゃべりする姿に、とても幸福なキャスティングだったことを実感させられました。

 普通に生きることすら困難な時代だからこそ、これまで頑張ってきた自分を肯定してあげたくなるような、誰かにとっての特別な一作になることを願っています。ぜひ、多く方に見ていただきたいです。

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