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木村拓哉:斎藤工に「頼らせてもらった」 チームの固い絆と「BG」熱を語る

 木村拓哉さん主演の連続ドラマ「BG~身辺警護人~」の新シリーズ(テレビ朝日系、木曜午後9時)が6月18日にスタートする。ドラマの放送開始にあたり、主人公・島崎章を演じる木村さんと高梨雅也を演じる斎藤工さんが、新シリーズ始動に向け“素直な心中”を告白した。

 ドラマは当初の予定より約2カ月遅れでスタートする。当初の台本には「東京2020オリンピック」を巡って身辺警護をビジネスコンテンツにしていくか否か……という内容も描かれていたというが、東京五輪の延期が決定。

 木村さんは「僕らの作業も方向性を大きく変えざるを得ない。そんな中で抱いた疑問を、どうしても個人の中でしまっておけなくなったとき、『あぁ、工とだったら共有できるな』と。モチベーションをキープするため、すごく大きな存在として工に頼らせてもらったんです」と、撮影休止期間中に自ら斎藤さんに連絡を取ったことを明かす。

 一方、斎藤さんは「僕はこの2カ月間、たとえ撮影がなくても『BG』という船のクルーの一員である状態に、すごく支えられていました。もちろん、事態が刻々と変わり、いろんなことを諦めなければならない状態の中で、自分の気持ちが沈みそうなこともあったんです」と告白し、「でも、『なんで分かるんだろう!?』というようなタイミングで、木村さんが連絡をくださって……! そこで『僕は今、BGの途中にいるんだ!』と認識できて、モチベーションも途切れなかったので、とてもありがたかった」と木村さんに感謝する。

 再開後の撮影現場について木村さんは「鬼の牛歩並みの前進はしていますけど(笑い)、今までと同じ作業、同じ進み方はできないというか……。再開初日は正直、リハーサル中ずっとマスクとフェースガードをするという“新しい文化・形容”を受け入れることに、抵抗があったんですよ」と率直な心境を吐露しながら、「でも、今日に至っては、むしろ『これが“新しい当たり前”なんだ』と、素直に受け止められるようになりましたね。スタッフが全員、そういうモチベーションで臨んでいるからこそ、僕らも意識改革ができたんだと思います。いまだに不安要素ゼロで現場に立つことは、相当難しいことだと思うんですよ。でも、そういう逆境が実在するからこそ、みんなで一緒に『なにくそ!』と踏ん張れてる感じはしますね」と前向きに語る。

 斎藤さんも「忘れもしない、再開初日にフェースガードをした木村さんが『早く、これをニュースタンダードとして捉えた方がいいんじゃないか』とおっしゃって……。これがまた、めちゃくちゃ似合っていて(笑い)、初日からトレンドにしてくれたんですよ。木村さんのおかげで僕もアップデートされたな、と感じた初日でした」と振り返る。

 また、“護(まも)る”ことがドラマのテーマの一つであることから、今「BG」を放送する意味について、木村さんは「マスクしかり、みんなが今マナーとして実践している行為の源にある思いは、自分が感染したくないからじゃなく、もし自分が無症状の感染者だった場合にうつしたくないから。自粛期間も、人のことを考え、思いやりながら、行動してきた時間だったと思うんです」と語り、「もちろん飲食業の方など、今でも死活問題に直面していらっしゃる方たちがたくさんいますし、置かれた境遇によって“まもる”という言葉に当てはまる漢字も、文字の色の濃さも大きさも違う。各々の“まもる”があると思うんですけど、必ずそこには大切な相手がいて、その人たちのために何か行動を起こしたり、踏ん張ったりしていらっしゃると思うんです。『BG』もその一つの延長として、僕らは作業していきたいと思います」と話す。

 斎藤さんは「ボディーガードというと、アクティブな護り方をイメージしがちですが、時として“波風を立てない護り方”もあると思うんです。そういう意味ではこの作品に、僕らが自粛期間に実践してきた“人にうつさない”という護り方に通じるフィロソフィーを、とても感じました。あと、新シリーズは島崎章が組織を抜けるところから始まります。この期間にやむを得ず家業を畳まれたり、再出発することになった方々は、島崎章のリスタートの仕方、目の強さ、人間性に勇気づけられるんじゃないかと思います」とアピールしていた。

 「BG~身辺警護人~」は、2018年1月期に放送されたドラマで、今回のシーズン2は、民間警備会社の身辺警護課に所属していた島崎章が「弱き者の盾になる」という使命を貫くため、“利益優先”の組織を飛び出し、私設ボディーガードとして奮闘する姿が描かれる。

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