美容家の神崎恵さんの主演ドラマ「だから私はメイクする」のワンシーン(C)「だから私はメイクする」製作委員会
テレビ東京の連続ドラマ「だから私はメイクする」(水曜深夜0時58分)で主演を務める美容家の神崎恵さん。美容誌「MAQUIA(マキア)」(集英社)、「美的」(小学館)などにたびたび登場する“カリスマ美容家”であると同時に、3人の子育てをするママでもある。育児と仕事について「まず『両立はしない!』って思っています」ときっぱりと話す神崎さんに、子育てエピソードや、忙しい時のスキンケアについて聞いた。
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◇“許す”大切さ
神崎さんは、1975年生まれ。かつて女優としてドラマや映画などに出演。現在は3人の子育てをしながら、美容誌などに登場し、「メイク」講座、コスメブランドの商品開発、プロデュースをしている。
20歳、15歳、5歳の男の子のママである神崎さん。育児と仕事の両立について「両立しようと思うと頑張っちゃう。頑張れないと自分を責めて、イライラしたりするじゃないですか? だから『両立しない!』と自分に宣言して、あとはもう許していく。部屋が散らかっても許す。許す、許す、許すです!」と力を込める。
長男が小さかった頃は、「完璧に(育児を)しなきゃいけない」と考えていたという神崎さん。「いろいろなものを食べさせなきゃいけない。これをやっちゃいけない。ちゃんとしつけなきゃいけない。ダメなことはダメって教えないといけないって、すごく張り詰めた中で子育てをしていたんです」と当時を振り返る。
しかし、子どもは成長していく。あれほど苦手だったピーマンも、いつの間にか食べられるようになった。「あんまりガミガミ言わなくてもよかったな、そんなにキリキリしなきゃよかったな、と思うんです。それが2人目の子育てに反映されていったり、3人目なんてもう、何をこぼしたって『上手にこぼしたね』というふうになってくるわけですよ(笑い)」と自身の変化を明かす。
「何歳の頃に戻りたいですか?」という質問をよく受けるが、「今が一番いいから、全然戻りたくない」という神崎さん。しかし、「(過去の)誰に会いたいですか?」という質問には、「長男と次男がちっちゃかった頃に(また)会いたいと思っていて。いっぱいハグをして、思い切り褒めまくりたい」と思いを明かす。
「子育てって、どうしても孤独で。自分を責めたり、イライラしがちなんですけど、やっぱりね、ちょっと許して。子供のできないことも、大きな心を持って接しながら、許せるところは許して。自分に対しても、『今日もスキンケアができなくなって……』と思うのではなく、『いいじゃん! サボっちゃえば』とか。完璧じゃない自分、適当な自分を許すというのが大事だなと思います」
◇忙しい時は… 高機能クリームで乗り切る!
「心の余裕に勝るものはない。それが、結果として“キレイ”につながっていく」と話す神崎さんに、忙しい時のスキンケアの方法を尋ねてみた。「ものすごく忙しかったり、気力がない時期って私もあったんですけど、高機能クリームで乗り切ったんです」と明かす。化粧水や美容液ではなく、「ちょっといい」クリームを使って、それだけでケアをするのがオススメだという。
「美容というと、『化粧水を使わないといけない』『美容液を使わないとキレイになれない』って思っちゃうんですけど、今は本当にクリームがいっぱいあるので、いいのが一つあればいいかなと思います。いいクリームを使って、ほかにお金と時間をかけるっていうのがまず一個の選択法」と説明。
もう一つは、シートマスクを使う方法。「いっぱい入っているシートマスクを買って、お風呂から上がったら、子供のお世話をしている時、顔に貼る。しばらくしてから、はがして、そこにジェルやクリームを塗って寝る。ちょっと油分を足して寝るというスキンケアをするだけで、肌が変わっていく。そのどちらかの方法だと思います」と話していた。
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ドラマ「だから私はメイクする」は、女性4人組「劇団雌猫」のエッセー集「だから私はメイクする」(柏書房)を原案にした、シバタヒカリさんの同名マンガ(祥伝社)が原作。「メイク」を通して浮き彫りになる、「社会」や「自意識」と闘う女性たちの姿を描く。神崎さんは、コスメショップの美容部員・熊谷すみれ役を演じている。
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