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コロナ禍の静かな年末年始。「Hulu(フールー)」などの動画配信サービスを利用して、イッキ見できる4作品をピックアップ。前後編で取り上げる。(りんたいこ/フリーライター)
◇ヒロインを反面教師にプライベートを充実させる? オンとオフの切り替えが見事なファッションも 「10日間で男を上手にフル方法」 「10日間で男を上手にフル方法」は失恋体験記を書くことになった女性編集者が、男がイヤがるあの手この手をやりつくし、男から別れの言葉を引き出そうとするラブ・コメディー。ヒロインのファッションの、オンとオフの切り替えの良さも見どころ。
女性誌で、同僚の失恋体験をヒントにした恋愛のハウツーものを書くことになったアンディ(ケイト・ハドソンさん)。締め切りまで10日。早速、実験台にする男性を探すことになる。一方、広告代理店に勤めるベン(マシュー・マコノヒーさん)は、ダイヤモンド会社の仕事を得るために社長と賭けをする。それは、10日後に開かれるパーティーに、ナンパした女性を“自分にゾッコンの女性”に変えて連れていくというもの。別れたいアンディと、別れられたら困るベン。互いに本音を隠した2人の“だましあい”が始まる。
この作品には“してはいけない恋のハウツー”が詰まっている。たとえば、スポーツ観戦中、盛り上がったところで飲み物を買いに行かせたり、映画を観ながらひたすら話しかけたり。すべては、ベンから別れの言葉を引き出すためのアンディの手なのだが、彼女を反面教師にすれば、恋愛がうまくいき、プライベートを充実させられる、かも。
アンディの、オンとオフのファッションの切り替えは見事だ。白いブラウスにベージュのタイトスカート、ベージュのパンプス。あるいは、トップスとスカートが共に黒など、カチッとまとめるのが普段の仕事着。一方、プライベートでは、水玉模様のサマードレスや、白のチューブトップにギャザースカートといった思い切りカジュアル&キュートなスタイル。さらに、パーティーでは、背中が大きく開いたクリーム色のロングドレスを着こなす。ハリー・ウィンストンの黄色いダイヤモンド・ペンダントがそれを引き立てる。バーバリーやブルックス・ブラザーズも登場。バーバリーのスカーフを使ったスタイルは、可憐(かれん)かつキュートだ。
◇頑張るヒロインから元気をもらえる 色で印象を変える着まわし術 「恋とニュースのつくり方」
失業でどん底気分を味わったヒロインが、持ち前のバイタリティーでチャンスをものにしていく「恋とニュースのつくり方」。“頑張る人は報われる”ことを表したような映画。ヒロインの、シャツの色を変えることで違う印象を与える着まわし術もよいお手本になりそう。
地方のテレビ局のニュース番組のプロデューサー職を解雇されたベッキー(レイチェル・マクアダムスさん)は、幸運にもニューヨークのテレビ局に採用される。ところが任されたのは低視聴率にあえぐ、打ち切り寸前の情報番組。ベッキーは番組立て直しのために、伝説の報道キャスター、マイク・ポメロイ(ハリソン・フォードさん)の起用を思い立つ。ところがマイクは、とんでもなくプライドが高い、偏屈な男だった。
ベッキーをひと言で評するなら「メゲない人」。難題が次々に持ち上がろうと、その都度機転を利かせて切り抜けていく。恋愛下手なのはご愛嬌(あいきょう)だが、仕事にかける情熱は右に出る者がいない。「頑張り過ぎず」「肩の力を抜いて」仕事をすることが歓迎される今、ベッキーの働きぶりは古いスタイルにも見えるが、彼女を見ていると、「がむしゃらに生きるのって結構楽しい」と思えてくる。
地方局で働いていたときは、デニムジャケットで出勤するなど“普段着”仕様だったベッキーも、ニューヨークでは、グレーや黒のスーツが定番。シャツの色を、白やピンク、ブルーと変えることで印象に変化をつけている。ときにはベージュのシフォンのワンピースにピンクのパンプスでキメることも。彼女が着ける丸い文字盤の腕時計は、デジタル端末の普及で腕時計離れが進んでいると言われる昨今にあって、むしろおしゃれに映る。アラフォー世代には、番組のお局キャスター、コリーン(ダイアン・キートンさん)の着こなしも参考になりそう。
*…いずれも「Hulu」で配信中