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女優の芳根京子さんが1月12日、東京都内で行われた映画「ファーストラヴ」(堤幸彦監督、2月11日公開)の完成報告イベントに、主演の北川景子さんらと登場した。父親を殺害した容疑で逮捕される大学生を演じた芳根さんは「主題歌を聞いただけで締め付けられる思い。それほど入り込ませてもらえた」と同作への思いを語った。
また、「北川さんとのお芝居で段取りからボロボロ泣いてしまって」と撮影を振り返り、「北川さんとご一緒できたから、この作品を乗り越えられたと思っています」と感謝した。
北川さんは芳根さんについて「芳根京子さんという女優さんはすごいです。何回やっても涙がたくさん出るし」と語り、「あざを作ったり冷やしたりしながらこの役に全力」と振り返った。「元々そうやって感情を爆発させる人だと思っていたので、彼女が爆発させることができれば絶対に良いシーンになると思い、私が受け止めようと思ってやっていた」と明かした。
イベントには共演の中村倫也さん、窪塚洋介さん、堤監督も出席。堤監督は「かくいう北川さんもすごかったんです、2人とも“涙の魔術師”でした」と絶賛していた。
映画は「第159回直木賞」を受賞した島本理生さんの同名小説(文藝春秋)が原作。聖山環菜(芳根さん)の起こした事件を取材する公認心理師の真壁由紀(北川さん)は、夫・真壁我聞(窪塚さん)の弟で弁護士の庵野迦葉(中村さん)とともに彼女の本当の動機を探っていく。二転三転する供述によって真実がゆがめられる中で、由紀は環菜にどこか過去の自分と似た「何か」を感じ始めていた。そして自分の過去を知る迦葉と、環菜の過去をきっかけに、由紀は心の奥底に隠したはずのある記憶と向き合うことになる……というストーリー。