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米倉涼子:「私の人生設計になかった」 「ドクターX」新シリーズに「まさか10年続くなんて」

 女優の米倉涼子さん主演の連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の2年ぶりの新作となる第7シリーズが10月にスタートする。ドラマの誕生から今年で10年目となり、米倉さんは「まさか大門未知子という一人の女性の歴史が10年続くなんて……! 私の人生設計になかったことなので、ありがたい限りです」と喜んでいる。

◇「自分自身の歴史を振り返られる時間」

 「ドクターX」は、天才的な腕を持ちながら組織に属さず、フリーランスとして病院を渡り歩く天才外科医・大門未知子(米倉さん)を通して医療現場を描いた人気ドラマ。2012~19年に第6シリーズまで放送され、毎シリーズ高視聴率を記録した。

 「ドクターX」が始まると最初に聞いたのは、初めてブロードウエーでミュージカル「CHICAGO」に出演するため、ニューヨークに滞在していたときで、「そのタイミングを含めて考えると、この10年は自分自身の歴史をものすごく振り返られる時間」だったという米倉さん。

 最初は「大門未知子がどういう存在なのか、私にも全然分からなかった」と明かしつつ、「でも『未知子はスッキリしてるよね。失敗しないよね』というイメージを、みんなで築き上げていき、この10年で視聴者の皆さんの中にも浸透していって……。そう考えると、この10年は未知子を演じる上での“起承転結”でもあったんだと思います」と振り返る。

 この10年で「お医者さんと会える連載が始まるなど仕事の幅も広がりましたし、街中でも米倉涼子ではなく『大門未知子』と呼ばれるようになって……。影響はすごく大きいですね!」と明かす。

 中でも大きかったのは「『ドクターX』ファミリーのみんなと一緒にいることで得られた“仲間意識”」だといい、「もちろん私だけでなく、みんなも『絶対に前作を超えるものを作りたい!』と思っているはずなので、楽しいだけじゃなくプレッシャーもあります。でも、みんなで力を合わせて超えていきたいなって、今回も思っています」と意気込んでいる。

◇新シリーズでは「大人になって帰ってきた未知子でありたい」

 昨年出演したスピンオフドラマ「ドクターY」では、「撮影があまりに楽しすぎて、未知子がちょっとハイパーになりすぎちゃった」という米倉さん。「よくよく考えたら、第1シリーズの未知子って、もっと無口で、今より落ち着きがあったんですよね。セリフも昔は少なくて、基本的に口を開けば『私、失敗しないので』と『いたしません』。それがインパクトにつながって、大門未知子のイメージが定着したと思うんです」と回顧。

 最新シリーズでは「原点に戻って、少し落ち着きを取り戻したいな、と。この10年の経験を経て、もっと自信を持って、大人になって帰ってきた未知子でありたいな、と思っています」と語った。

◇独立後は「ゼロから作り上げる楽しさ覚えた」

 また、昨年4月の独立から1年がたった現在の“仕事に対するスタンス”を聞かれると、個人事務所の社長でもある米倉さんは「自分でやらなければいけないことが、すっごく(!)増えたので、疲れてはいますけど(笑い)、“自分が挑戦したいこと”をやるというスタンスは変わらず……。意外と皆さんが思うほど、私自身は変わっていないんですよ(笑い)」と回答。

 「ただ、以前は周りの皆さんが作り上げてくださった棚の上に乗るだけだったのが、今はそれこそショーのライティングや楽曲選びなど、打ち合わせの段階から参加させていただくようになったんです。頭は毎日休まらないですけど(笑い)、ゼロから作り上げる楽しさを覚えました!」と明かしている。

 そんな中で始まる新シリーズに向けて、米倉さんは「セリフ、覚えられるかな? オペのシーンも視力が最近落ちたので、手元がちゃんと見えるか心配!」と笑いつつ、「でも、コロナ禍でおうち時間が増え、『ドクターX』を動画配信などで見返してくださった方もたくさんいらっしゃったようで、『面白かったです』と言ってもらえて、すごくうれしかったんです。今回は見てくださっている方々同様、私たち『ドクターX』ファミリーのみんなが『ぜひもう一度やりたい』と願い、実現した最新シリーズ。そのパワーが皆さんに届いたらいいな、と思います」と話している。

 第7シリーズは、100年に1度のパンデミックによって、新局面を迎えた日本最高峰の大学病院「東帝大学病院」が舞台。感染治療と内科を最優先し、不要不急の外科手術は延期する方針を採用する東帝大に、未知子が舞い戻り、疲弊しきった医療現場でもひるむことなく、目の前の命を救うべくまい進する。

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