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日向坂46小坂菜緒:「ひとりの自分を愛してもらえるなら、ありがたい」 アイドル、女優、モデルと活躍する原動力語る

 アイドルグループ「日向坂46」のメンバーで、女性ファッション誌「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)の専属モデル、女優としても活躍する小坂菜緒さん。グループでの活動はもちろん、6月29日にはファースト写真集「君は誰?」(同)を発売、4月からはソロでラジオ番組のパーソナリティーを務め、出演する映画も公開されるなど、個人としても活動の幅を広げている。アイドルを軸にモデル、女優と多彩な表情を見せる小坂さんに、原動力になっている思いや輝く秘訣(ひけつ)などを聞いた。

 ◇少女から大人まで 写真集で多彩な表情

 ファースト写真集「君は誰?」は、現在18歳の小坂さんの“少女から大人に変化していく瞬間”が切り取られた一冊。小坂さんは「10代のうちにファースト写真集を撮りたいな、と思っていたので、素直にうれしかったです」と喜びを語る。

 青春感のある爽やかなセーラー服姿やカジュアルな格好で風船ガムをふくらませるやんちゃな姿、初の水着姿やドキッとする表情など、写真集では、幅広くさまざまな顔を見せている。小坂さんは「『大人な自分と子供の自分』というテーマがあったので、制服のカットとほかのカットではイメージが違うものが撮りたいなと。公園に行ったときは楽しい姿を見せたり、森のようなところで赤いワンピースを着たカットではちょっと大人っぽい表情をしてみたり……いろんな自分を引き出していきたいなと思っていました」と明かす。

 さまざまな表情を出すことは、あえて意識する必要はなく、リラックスできる環境で撮影したことが大きかったという。「いつも『Seventeen』でお世話になっているチームの方に撮ってもらえた、ということも大きかったです。緊張感のある現場というよりも、明るくて楽しい現場でした。それが一番、表情につながっているのかなと思います。リラックスして撮っていたなと感じています」と振り返る。

 ◇演じてみたいのは「ヒロインの友達」役

 今回が初のソロでの写真集だった小坂さん。4月からはTOKYO FMのラジオ番組「星のドラゴンクエスト presents 日向坂46小坂菜緒の『小坂なラジオ』」でソロでパーソナリティーを務め、18日に公開された映画「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」(飯塚健監督)にもテストジャンパー・小林賀子役で出演するなど、アイドルを軸にモデルに女優にと個人でも活躍の幅を広げている。

 女優としては「いろんな顔が見せられる人になれたらいいな、という思いがあります」と小坂さん。「こういう役もできるんだ、ああいう役もできるんだ、といろんな顔を見せられた方が、演じる自分も楽しいし、見ている人にも『前はこんな役をやっていたのに!』というギャップを見せられる。こんなに幅広くいろんな役ができるんだ、と感じていただけたらいいなと思います」と理想の姿を明かす。

 これから演じてみたいのは「ヒロインの友達役」。自分が目立つ役より、人を支える存在に惹(ひ)かれるという。

 「“人を支える”という役はどのお話にも必要だと思うので。もちろんヒロインもいろんな感情が出てくる役だから魅力的ですが、その友達にも、ヒロインと同じ人を好きになるパターンとか、男性に興味がない主人公を支える、とかいろんな役があって、いろんな幅がきかせられると思うんです。目立つのは自分じゃないけど、陰で何かしらのしがらみと戦っている、というのがかっこいいなと思っています」と理由を語り、「映画『ヒロイン失格』を見て、福田彩乃さんが演じた桐谷美玲さんの友達役がすごくいいな、友達役ってすてきだな、と思ったんです」と明かす。

 さらに、モデルとしても「Seventeen」の表紙を飾るなど活躍している小坂さん。アイドルとしての写真と、モデルとして撮ってもらう写真は「全然違う」と思っており、そこにやりがいを感じている。「動きがない写真の中で、どう表現するかが大事だと感じています。最初は、写真に撮られることは難しいなと思っていたんです。ただ笑っているだけだと、笑っているな、という写真にしか見られないので、いかに楽しんで撮影したのか伝わる表情ができるかも大事なのかなと感じることが多いです。難しいからこそやりがいを感じています」と思いを語る。

 アイドル、モデル、女優と表現の異なるジャンルを軽やかに行き来する小坂さん。何が自身を動かす原動力になっているのか。「アイドル、女優、モデルで、思うことはそれぞれ違ってくるんですが……どの活動をしていても、『ひとりの自分を愛してもらえるなら、ありがたい』と思っています。その時その時の自分を届けていきたい、という思いは、どの活動をしていても変わらないと思います」とほほ笑む。

 ◇輝く秘訣は「幸せだなと思える瞬間を大事にすること」

 多忙な日々を送る小坂さんだが、プライベートでは「外に出ることはあまりないタイプ」とインドア派で、オフの日は一日中家にいることが多いという。映画を見ることがお気に入りの過ごし方で「ジャンルは問わなくて、感動ものから恋愛もの、サスペンス、ミステリーも見ます。洋画、邦画、アニメ……幅広く見るタイプですね。小説やマンガが原作の作品をチェックすることが多いです」と楽しみ方を明かす。

 モデルとしても活躍する小坂さんに、最近の気になるファッションアイテムを聞いてみると、普段プライベートでも好きではくというデニムを挙げ、「最近はいろんな形やデザインが増えていて。デニムのセットアップというか、いろんな幅をきかせられるアイテムだと思っています。一つデニムが入っているだけでカジュアルに見えるので、誰でも挑戦しやすいアイテムなのかなと思います」と楽しそうに話す。

 アイドル、女優、モデルとさまざまな方面で輝きを放つ小坂さん。女性が輝く秘訣があるとすれば、それは何だろうか。そう尋ねてみると、小坂さんは「自分が幸せだなと思える瞬間を大事にすること」と答える。「たとえば、ご飯を食べることが幸せとか、友達とお話することが幸せとか、景色を見ているのが幸せとか……そういう一つの幸せを大事に持っていくことで、輝ける瞬間が続くのかなと思います」

 そんな小坂さんに、最後に10年後の姿を想像してもらうと、「もっといろんなことに挑戦して、もっと楽しめる心が強くなっていたら」と小坂さん。「いろんなことを経験して、いろんなことに挑戦して、あれが楽しいこれが楽しい、と思うことが増えていたらいいな、と思います」とにこやかに語っていた。

 写真集「君は誰?」はA4変型判、144ページ。価格は2200円。

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