寺島しのぶ：嘘がつけなくて真っすぐ過ぎるところが似ている　山崎豊子原作ドラマで宮沢りえとダブル主演

　女優の寺島しのぶさんと宮沢りえさんがダブル主演を務めるドラマ「女系家族」（テレビ朝日系）が、今冬に2夜連続で放送される。大阪・船場を舞台に、四代続く“女系筋”の老舗木綿問屋「矢島商店」で繰り広げられる遺産相続争いを描く。寺島さんは、自身が演じた矢島家当主・嘉蔵の長女で総領娘の藤代について「嘘（うそ）がつけなくて真っすぐ過ぎて、あんまりうまく生きていないな、というところ」を共通点として挙げている。

　1963年に書かれた作家・山崎豊子さんの、不朽の名作といわれる同名小説が原作。監督は、映画「後妻業の女」「のみとり侍」などの鶴橋康夫さんが務めた。

　寺島さんはドラマ化にあたり、「私たち役者陣と鶴橋康夫監督で作る『女系家族』がどんなものになっていくのかをすごく楽しみにしていました。内容に関してはもう『言わずもがな』ですし、すごい内容量なのでプレッシャーではありましたが、物語の内容を深く読み込み、矢島藤代という役をどのように演じれば一番リアルなのか、それを考えることが楽しかったです」とコメント。過去にも鶴橋監督の作品に出演した経験がある寺島さんは「特別な思い入れがありますね」とも話している。

　嘉蔵の愛人・浜田文乃役をダブル主演の宮沢さんが演じる。今回が初共演となる宮沢さんについて「間違いなく日本でトップの女優さんですので、ご一緒できて光栄でしたし、お互いにいいお芝居を引き出し合えたら、と思って臨みました」と撮影当時の心境を語り、「山崎豊子さんの原作に、鶴橋さんの脚本・監督、そこに私たちを加えた“総合芸術”が、どのように出来上がるのか、それが今から楽しみです」と話している。