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後藤真希さんが約10年ぶりとなる写真集「ramus(ラムス)」(講談社)を11月29日に発売する。1999年、13歳のときにモーニング娘。のメンバーとしてデビュー後、トップアイドルとして活躍。近年は自身のYouTubeチャンネルで美容法を投稿するなど、30代になっても変わらぬ美しさが話題になっている。
「最初に写真集の話を聞いたときはとにかく驚きました。もう36歳だし、今の私が撮られて大丈夫なのかな?という気持ちのほうが大きかったと思います」と後藤さん。しかし、そんな本人の不安をよそに、写真集の先行カットが公開されるや話題沸騰。発売前に重版が決定している。写真集撮影に向けての体づくりや普段の美容法について聞いた。
◇スキマ時間の筋トレ&呼吸法で美ボディー作り
アイドル時代から抜群のプロポーションで人気を博した後藤さん。今回、写真集撮影に向けて取り組んだのがヒップアップのための筋トレ。ジムに通う時間がないため、スキマ時間を見つけては自宅で自己流のトレーニングに励んだ。
「運動と言えるようなトレーニングはしていませんが、普段からヒップアップを兼ねてスクワットをやっています。太ももの裏の筋肉は人間の体のなかでいちばん大きいので、その部分に筋肉をつけてあげると代謝も上がります。代謝がよくなればわずかな運動量でも脂肪が燃焼しやすくなりますし、肌つやもよくなるなどの相乗効果が得られます」
また、ぽっこりおなかには呼吸法が効果的だという。後藤さん自身、出産後に気になり始めたおなかの肉の厚みやぽっこりを解消する方法として取り入れている。
「下腹のぽっこりは、内臓下垂(胃や腸が本来の位置よりも下がっている状態)が原因ということも多くて。私も今回の撮影前に呼吸法でおなかの引き締めをしました。筋トレをして腹筋をつけるよりも呼吸法で体幹を鍛えて下がった内臓を上げてあげるほうが効果的です。骨盤にゆがみとかで体がボロボロのところに筋肉で固めてしまうとがっちり体形になっちゃう」
◇ファンの存在で飾らない自分になれた
通算9冊目となる今作のタイトル「ramus」は、ラテン語で「枝」の意。自分を支え、愛してくれるファンの愛情(養分)を得て、これからも少しずつ枝葉を広げるように成長していきたいという意味が込められた。後藤さん自身、今回の写真集は「いままででいちばん飾らない自分が写っていた」と語っており、それもファンの存在があったからこそ。
「写真をたくさん撮られるのは久しぶりということもあって、実はかなり緊張したんです。つい我に返ってしまうと表情が固まってしまったりして。でも、そんなときにファンの人たちのことを考えると自然に笑えたというか、カメラレンズの先にいるファンを思うことで、ナチュラルにいられました」
◇美しさに欠かせない日々の食生活と肌ケア
写真集の先行カットでは、大人のムードが漂うランジェリー姿など見事な美ボディーを惜しみなく披露。日ごろの食生活や体のケアのたまものだ。
「朝は、食事のほかにプロテインでタンパク質などの栄養素をとって、夜は高濃度のビタミンCとDをサプリで補います。私は普通に生活していると痩せてしまうほうなので、糖質制限や食事をプロテインに置き換えるようなダイエットはしません。ラーメンも食べますし、お弁当も1個ペロリといってしまいます(笑い)。食べ過ぎたかなあと思ったときは、野菜たっぷりの鍋や脂肪燃焼スープを作ることが多いですね」
キレイな肌を作るには、ピーリングと朝晩のパックが欠かせないという。
「毎日、朝と夜でそれぞれ効果の違うパックでしっかりケアをしています。朝はサッパリ系で水分多めのパックで、夜は肌の再生・修復機能を高めてくれるシカパックを使います。ピーリングはグリコール酸とサリチル酸を使い分けて、ニキビが気になるときはグリコール酸ピーリングで毛穴のスポットケアを、それ以外はダメージの少ないサリチル酸ピーリングで角質ケアをしています」
◇母親になって人と関わりたい気持ちが強く
デビュー時から「10年に一人の逸材」と言われ、天性の才能と華やかさが際立っていた後藤さん。20代のころの自分は「人を寄せ付けないオーラを出していた(笑い)」と振り返る。
「10年前に比べて精神面はかなり変化したと思います。当時は、男性スタッフさんたちのなかで仕事をしていて、舵(かじ)を取る自分は強くなきゃいけないと思っていたところがありました。周りからも『一匹狼』とか言われていたのもそのせいで(笑い)。でも、私も母親として子育てを経験し、人を受け入れる態勢みたいなものができたんだと思います。どんどん人に関心を持つようになったし、人と関わりたいという気持ちが強くなりました」
人とのコミュニケーションが円滑になったことで、「ずっと楽しくなった」とほほ笑む後藤さん。「大阪のおばちゃんの気持ちがわかる」と、かつての“クールビューティー”からは想像もつかない発言も飛び出した。
「東京の下町で生まれ育って、私の母も来る者拒まずみたいな、みんなウエルカム!って感じがあって、そういうところが大好きでした。私自身、もともと持っていた性分が大人になって出てきたんでしょうね。今は人見知りも全くなくて、誰とでも仲良くなれる気がしている。これからは、関西のおばちゃんの『“アメちゃん”あげようか』みたいなノリでいこうと思っています(笑い)」
(取材・文/服部広子)