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歌手の和田アキ子さんが、12月19日午後11時から放送されるドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS・TBS系)に登場する。和田さんはファンの手紙を持ち歩く姿や気弱な一面など、意外な素顔を見せる。
和田さんは1950年、大阪生まれ。高校を3日で中退し、大阪のジャズ喫茶で歌っているところをスカウトされ上京、1968年に「星空の孤独」でデビューした。“和製R&Bの女王”と呼ばれ、「笑って許して」「古い日記」「あの鐘を鳴らすのはあなた」など数々のヒット曲を放つ。2008年には、米ニューヨークのアポロシアターでアジア人初となる単独ライブを成功させる。今年9月には若手アーティスト・フレデリックとコラボレーションした楽曲「YONA YONA DANCE」の再生回数がYouTubeで1千万回、TikTokで4億回を超えるなど、大“バズり”中。
今年10月にデビューから53年を迎え、現在71歳の和田さん。ずいぶん昔から“芸能界のドン”などと呼ばれ、その奔放かつ毀誉褒貶(きようほうへん)の言動などから、なかば冗談なかば本気で、いろいろな人から恐れられてきた人でもある。
今年秋には新曲「YONA YONA DANCE」がTikTokで大ブレークし、それまで和田さんが歌手であることも知らなかった若者たちが、改めて「歌手・和田アキ子」の存在に喝采を送っている。TikTokの再生回数が4億回越えと言われても今一つピンとこないと言う和田さんだが、それでも若い人たちが支持してくれていることは素直に喜んでいるという。
番組では、和田さんの意外な一面も明らかに。デビュー以来ずっとファンだという女性から最近もらった手紙の内容に胸を打たれ、自分への励みにと、カバンに入れ続けるようになったと明かす。
一方で現在の和田さんは、右眼の視力をほとんど失うなど、満身創痍と言ってもいい状態。それでも年に一度、ジャズの聖地といわれる“ブルーノート東京”でのライブには全力を傾ける。番組では、リハーサルで見せた真摯な横顔や、初めて挑戦するというビートルズ・メドレーに向けて、英語の発音に苦しみ、何度も確認しながらもひたすら練習を繰り返す姿にも密着。そのイメージとは裏腹にとても気が弱く、特に歌を披露する前は凄まじい緊張感にとらわれるという和田さん。そんな和田さんがライブを目前にして、突然の喉の痛みに襲われる場面も映し出す。