検索

あなたにおすすめ

八木アリサ:ViViモデル卒業で「一から再チャレンジ」 努力の人が新たなステージへ

 女性ファッション誌「ViVi」(講談社)の専属モデルを10年にわたって務めた八木アリサさんが同誌の専属モデルを卒業した。卒業号となった2022年2月号には同誌の高橋絵里子編集長をはじめとする編集部の面々やスタッフから、八木さんの「努力」や「プロ意識」をたたえる声が並んだ。「ViVi」の最終撮影日の翌日、「一から再チャレンジ」と新たなステージへの一歩を踏み出した八木さんに卒業の心境や、ViViモデルとしての思い出、今後のビジョンなどを聞いた。

 ◇高1で北海道から上京 「モデルで生きていく」と決めた

 「泣くのかなと思ったけど、卒業の実感がなさすぎて……。ハッピーな最終日ではありましたが、10年間の集大成を見せるといううれしいプレッシャー、責任も感じました。来月あたり、スケジュールにViViの撮影が入っていないことや、違う仕事現場に行くことで、じわりじわりと卒業を実感していくんだと思います」

 八木さんは1995年7月31日生まれの26歳。北海道出身で小学生のころに現在の芸能事務所に所属した。2008年からティーン雑誌「nicola(ニコラ)」(新潮社)のモデルを務め、2011年から「ViVi」の専属モデルに。「ViViに呼んでもらえなかったらモデルをやっていない」という。

 「nicolaでは特別な人気があったわけではなくて、モデルには向いていないと思っていました。語学をやっている方が楽しかったので、語学関係の仕事に就こうと考えていたんです。そんなころ愛読していた『ViVi』のテスト撮影に呼んでもらって自分にもチャンスがあることを知り、約半年後の高校1年のとき上京しました。受験して入学した学校を退学して、通信教育に切り替えてモデルに集中しよう、この仕事で生きていこうと決めました」

 その後は、ViViモデルとしての目標を細かく立ててチェックリストにし、一つ一つ地道にクリアしていった。

 「裁ち落としのページをもらえた、大きなカットをもらえたなど、(担当するページが)じわじわ増えていくのがうれしかったし、モチベーションになりました。上京したてのころは気が緩まないように、体重と(撮影した)ページ数をスケジュール帳に書いていましたね。学校を退学して決めた仕事だったので、自分にプレッシャーを与え続ける必要があったんです。

 ViViは、これから一人のモデルとして活動していく上での基礎、自信、土台をすべて得られた、人生にとって大きな場所。気の許せる仲間、戦友がいて、家族のようでもあり……。もう二度と出合えない場所だと思います」

 ◇たゆまぬ努力で「スキニーデニムの似合う脚」に

 ViViでは、ストイックな一面も知られていた八木さん。自ら「顔ベスト」「脚ベスト」と呼ぶベスト体重があるほか、「説得力がある状態にしたい」と撮影の内容に応じてメンテナンス法やトレーニング法、食生活などをコントロールして理想に近づけてきた。大変な努力だが、自分に負けることは「ないですね。お仕事があるかぎり」ときっぱり。特に女性もほれぼれする美脚は「スキニーデニムの似合う脚」を目標に、日ごろからスキニーデニムをはいてシルエットをチェックしているという。

 「お尻は健康的にプリッと上げておきたい。お尻が上がっていると足が長く見えるんです。ウエートトレーニングでお尻の形を作って、ぽよっとしてきたなと思ったら、食事や有酸素運動で管理します。しっかり食べてバランスよく運動することを心がけています」

 2021年は自身がイメージキャラクターを務めるカラーコンタクトレンズのブランドでプロデュースも手がけた。「こだわり抜けるものじゃないと作れないと実感した一方で、自信が持てました」といい、現在はパジャマとナイトブラが一体になったルームウエアや、UVカット機能付きのカーディガンなどの商品化を進めている。

 ◇ViViで得た自信を手に「初心に返る」

 今後もモデルを活動の中心にしていく八木さん。「いろんなところで幅広く活躍できるモデルになりたい。不安もありますが、モデルとしてこの10年で得てきたものには自信を持っているので、自分を確立していくぞ!という強い気持ちがあります」と話す。

 そのために「ViViモデルとしての自分をそぎ落として一から再チャレンジ。初心に返ろう、なににでも染まれるフラットなところに返らなくてはいけない」と考えている。

 「『ViViでトップになるぞ!』と思って10年、ViViしか知らないんです。ViViでは個性が必要で、私はガーリー、ドーリーなものが好きだったから、それを読者と共有してきました。ジェルネイルやまつげエクステ、カラコンをしていたり……。でも、ViViで人気があってもほかの雑誌では関係ないこと。ViViモデルとしての私を大人の雑誌に持っていくのは違うと思うんです。ほかの雑誌でも通用するモデルとして自分を確立していきたいですね」

 「私は器用じゃない。ビッグドリームは掲げない」と言い、目下の目標は「ViVi以外の雑誌でカバーを飾れるようなモデルになること、2冊目の写真集を出すこと」。

 さらに「美容が大好きなので美容のことを発信したり、メークの楽しさを伝えたり……美容の話ができるモデルになりたい」「ガーリーな世界観の雑誌でファッションもやっていきたい」と目を輝かせる。これまでViViモデルと並行してやってきた女優業については「モデルとして自分を確立してからでないと考えられないですね」と、まずはモデルとして着実にステップアップを目指す。

本・シネマ 最新記事

Pick Up

アクセス上位記事