新聞記者：米倉涼子が政府の汚職疑惑に挑む記者に　綾野剛、横浜流星と共演　Netflixシリーズあす配信

　女優の米倉涼子さん主演のNetflixシリーズ「新聞記者」が1月13日から世界配信される。政府の汚職疑惑をめぐり真相を追う新聞記者・松田杏奈（米倉さん）と、組織の論理に翻弄（ほんろう）される若手官僚・村上真一（綾野剛さん）、新聞配達をしている就活生・木下亮（横浜流星さん）。異なる世界に生きる3人だが、世間を揺るがすスクープをきっかけに運命が交わり始める……。

　米倉さん演じる新聞記者・松田が挑むのは、政府の「国有地払い下げ事件」。自分の意思に反し改ざん作業を強いられる公務員を吉岡秀隆さんが、その妻を寺島しのぶさんが演じる。予告動画では、松田が「この事件は闇に埋もれていい問題ではありません」と力強く語るシーンや、涙を流すシーンが映し出されている。

　“新聞業界の異端児”と呼ばれる松田は「国民には知る権利があり、メディアには伝える責務がある」という強い信念を持ちながらも、届けたい小さな声と、企業や世論といった大きな力や組織との板挟みになるという、葛藤も抱えた複雑な役どころ。

　米倉さんは毎日キレイのインタビューで、世界配信される同作について「勇気を持った作品だと思います。でも、日本ではなかなかこういう社会派ドラマが作りづらいんですよね。私はアメリカの社会派映画を見るのが好きなので、他国の人たちに、その選択肢の一つとして見てもらえたらうれしいです」とコメントしていた。

　2019年に公開され、第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を含む主要3部門を獲得した同名映画を、全6話のドラマとして制作。キャストを一新し、映画版にはなかった一般市民、特に若者の視点から物語が描かれる。映画版に続き藤井道人さんが監督を務めた。