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映画「牛首村」に出演する(左から)萩原利久さん、Koki,さん、高橋文哉さん
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映画「牛首村」に出演する(左から)萩原利久さん、Koki,さん、高橋文哉さん

Koki,×萩原利久×高橋文哉:「本当に楽しい現場でした」と充実の撮影 家族の絆にも共感 共演作を語る

 モデルのKoki,(コウキ)さんが初主演を務めるホラー映画「牛首村(うしくびむら)」(清水崇監督)が公開された。Koki,さんは今作が女優デビューで、17歳の高校生・奏音(かのん)と、その妹・詩音(しおん)の一人二役に挑戦。奏音のクラスメート役を萩原利久さん、詩音の恋人役を高橋文哉さんが演じた。3人に撮影を終えて思うことや、作品のテーマの一つといえる「家族」への思いなどを聞いた。

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 ◇今後の女優業にも意欲 充実の撮影期間で「終わってほしくない」

 デビュー作で主演、さらに一人二役と高いハードルが課せられたKoki,さん。今後も女優として挑戦していきたいと思うかと尋ねると「はい」と即答。撮影を終え、「演じることの楽しさ、魅力を感じました」と笑顔を見せる。

 一方、苦労した部分もあった。「集中力を保つことが最初に『難しいな』と思ったところでした。本番まで集中力を保つこと、そして本番にその集中力をバッと集めることが難しかったですね」と打ち明ける。

 現場では充実した時間を過ごしていたようで、「撮影が終わってほしくないと思いました。1カ月半ほどかけて撮ったんですけど、あと2カ月ぐらいは撮っていたいと思うくらい楽しい現場でしたね。監督は『悩んでいることや思ったことは何でも言ってね』と言ってくださって。すごく緊張しているときに、萩原さんと高橋さんが場を和ませてくれたり、笑わせてくれたり……本当に楽しい現場でした」と振り返った。

 ◇ホラー映画ならではの難しさ(萩原) 役同士の背景を大切に(高橋)

 Koki,さん演じる奏音に好意を寄せるクラスメートの蓮を演じた萩原さん。撮影を振り返り、ホラー映画ならではの難しさを実感したという。

 「技術的な点では、『リアクションをお客さんより先にとってはいけない』ということを監督から教えていただいたのですが、やっぱり難しかったですね。間を取っていても、その瞬間に驚いたかのように見せる……。ホラー作品でないと経験できないシチュエーションで、難しさを感じながら演じていました」と語る。

 撮影は忘れ難いものとなったようで「すごくいいチームでした。撮影終盤にかけて、チーム感がより高まってきていたからこそ、もうちょっとやりたかったな、と思いました。名残惜しさがありましたね」とほほ笑んだ。

 高橋さんは詩音の恋人で、行方不明になった詩音を捜す将太役。演じるうえで、詩音と将太のバックボーンを大切にしたという。

 「将太にとっては詩音の存在がとても大事なので、役を作るうえでそこを軸に考えていました。将太と詩音、2人のバックボーンを、今までの思い出などを自分の中で考えながら意識して細かく演じて……。そういうことを現場に入るまでに考えているときに、難しさを感じました」と回顧。「2人と相談、ディスカッションをしながらシーンを作っていけたので、すごく救われたし、楽しかったです」とKoki,さん、萩原さんとの共演に充実感をにじませた。

 ◇「姉がいてよかった」姉妹の絆に共感 父にも「たくさん相談」

 作品では家族の絆、姉妹の絆も描かれた。3人に聞くと、「共感できる部分がたくさんあった」とKoki,さん。自身にも姉がおり、「最初に台本をいただいたときに、姉との愛情だったり絆だったり……、奏音にも詩音にも共感できる部分がたくさんあるな、と思いました。だから本当に『姉がいてよかったな』と思いました。『私もこういう気持ちになるだろうな』と……」と重ねる部分もあったという。

 父からもアドバイスをもらった。「台本を読んでいるときも、家でしょっちゅう相談していました。『ここはこうだけど、どう思う?』とか、具体的なことも。たくさん相談しましたね」と父は頼もしい存在だったようだ。

 兄が2人いるという高橋さんは、「自分がその状況に置かれたら……みたいなことを考えながら演じたこともあった」と振り返る。「(作品と)同じ状況を想像するのは難しいですけれど……」としつつ、「いざとなったときは全力で、何を失っても家族を助けたいと思っています」と強い思いを口にした。

 萩原さんは弟がいるといい、「台本を読んだとき、奏音と詩音の関係性ややり取りが自然に読めたのは、もしかすると兄弟がいる環境で育ったからこそだったのかな、と思いました。絆というと大げさかもしれないけど、(兄弟がいることが)作用したのは、助けられた点だと思います」と撮影を振り返った。

 *……「牛首村」は、2020年2月公開の「犬鳴村」、2021年2月公開の「樹海村」に続く「恐怖の村」シリーズ第3弾。北陸・富山に実在する心霊スポット坪野鉱泉が舞台で、女子高生の奏音(Koki,さん)はある日、自分そっくりな女子高生が映っている心霊動画を見る。牛首マスクを無理やりかぶせられたその女子高生が廃虚に閉じ込められたところで映像は途切れた。奏音は何者かに導かれるように、クラスメートの蓮(萩原さん)と動画の撮影地・坪野鉱泉へと向かう。18日に公開された。

 *……Koki,さんの「o」はマクロン付き

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