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伊原六花:バブリーダンス踊った高校時代は転機であり青春 「厳しい環境で培ったものが、今に生きている」 インタビュー後編

 “バブリーダンス”で話題となった大阪府立登美丘高校ダンス部の元キャプテンの伊原六花(いはら・りっか)さんが、3月20日に3冊目の写真集「R(ルート)22」(ワニブックス)を発売した。“バブリーダンス”のブレークをきっかけに、今の事務所にスカウトをされて、芸能界へ入った伊原さん。高校時代は「ターニングポイント」でもあり、「青春」だったと振り返った。

 ◇高校で初めて味わった「死ぬほど悔しい気持ち」

 「その当時は近くに友達がいるのが当たり前で、毎日会えるのが当たり前。同じところを目指しているのが当たり前。でも卒業すると、社会人になる人もいれば、大学生になる人もいる。それぞれの夢が出てきて、急に進む道が別れるので、高校時代に1年かけて一緒に作品をつくるという経験は、学生でしかできないことだったと思います」

 登美丘高校ダンス部は、「全国高等学校ダンス部選手権」や「日本高校ダンス部選手権」で全国優勝の実績がある強豪校。練習は厳しかったという。「その当時は、海に行きたいなとか、夏祭りに行きたいなとか思うこともありました。でも、自分には部活動に励んだ高校生活が、性格に合ってたと思うんです。厳しい環境で培ったものが、今に生きていると思っています」と語る。

 伊原さんは自身について「手を抜けない性格」だといい、努力してきたからこそ「高校までは、大きな失敗をしたことがなかった」と振り返る。「初めて死ぬほど悔しい気持ち」になったのは、高校2年のとき。

 「大会に出場するメンバーはダンスの審査で決めていました。でもある大会だけ、今までの練習風景を見て決めるという選考方法でした。その大会に、私はすごく出たかったけど選ばれなかった。ダンスの出来栄えで落ちるなら納得できたんですけど、今までの練習風景で落ちたということがすごく悲しくて。

 追加のダンス審査があったので、それまでに死ぬほど努力しました。1人でもずーっと練習して、部活が終わっても練習して。次では絶対に受かってやると思って。その経験から、結果だけではなく、普段の過ごし方も大切にしていくべきだなと、あらためて思うようになりました」

 ◇20歳を過ぎて初めての写真集 「女優を軸に頑張っていきたい」

 3月20日に、20歳を過ぎて初めての写真集「R22」を発売した。大人になったと感じるところを聞くと、「自分のお金で、あげたい人に、プレゼントできるようになったこと」と話す。

 「姉に誕生日プレゼントを贈った時に、子供がいるので、ネックレスや長いピアスだと引っ張られるかもしれないと思い、小ぶりのピアスをプレゼントしました。姉はそれをずっと着けてくれていて。すごくうれしいです。妹に入学祝いや卒業祝いを渡せるようにもなりました。身近な人にこそ、お礼を忘れないようにしたいです」と、家族思いの一面を見せる。

 「2021年は舞台をたくさんさせていただいた1年でした。コロナ禍ということもあり、外に遊びに行くこともないまま、毎日稽古(けいこ)場に行って、役と作品の事を考えて過ごして、考え方がすごく変わりました。この1年で感じた、お芝居好きだな、演劇やミュージカルが好きだなという思いを、これからのお仕事にアウトプットしていきたいです。今年は映像作品にも出演できたらいいなと思っています。女優を軸に頑張っていきたいです!」と意気込みを語った。

 写真集「R22」はB5判、112ページ。3080円。

<プロフィル>

 いはら・りっか 1999年6月2日、大阪府生まれ。2018年に芸能活動をスタートし、同年連続ドラマ「チア☆ダン」(TBS系)で女優デビュー。2019年にNHK連続テレビ小説「なつぞら」などに出演。YouTubeチャンネル「伊原六花のSTEP & GO」では、さまざまな楽曲に合わせて踊ったり、日常生活を紹介したりしている。

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