取材に応じた中条あやみさん
女優の中条あやみさんがこのほど、国立代々木競技場第1体育館(東京都渋谷区)で開催された「史上最大級のファッションフェスタ『第34回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 SPRING/SUMMER』」(TGC)に出演し、イベントの合間に取材に応じた。TGCでは繰り返しモデルのトップバッターを務め、欠かせない存在。女優にバラエティーにと活躍する中でモデルとして大事にしていることや、話題となった「ゴチバトル」出演の影響などについて聞いた。
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TGCはコロナ禍で4度にわたって無観客で開催され、中条さんは4度ともトップバッターとしてランウエーを歩いた。今回は2年ぶりに有観客での開催となり、「やはりまったく違いますね」と中条さん。「お客さんがいないと、いざステージに出ても『まだリハーサルをしているのかな』という気分なんです。みなさんの顔を直接見ることができるのはTGCならでは。お客さんも会えるのを楽しみにきてくださって、貴重な経験です」と笑顔を見せる。
初めてTGCに出演したのは、10年前の2012年。10年を経て、心境にも変化があったという。
「最初は右も左も、歩き方も分からないままで、年上のお姉さん方が盛り上げてくれていたんです。でも、自分がみんなより年上になって、やっぱり盛り上げる立場にならないといけないなと思いますね。『みんなで作っている』ということが、出演者に受け継がれていますし、こちらも最高のパフォーマンスを見せたい思いがだんだん出てくるので。『これが大人になるということか』と……。やっぱり10年たっただけありますね」と照れ笑いを見せつつ、振り返った。
「ミスセブンティーン 2011」のグランプリを受賞し芸能界デビューした中条さん。その後、女性ファッション誌「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)、「CanCam(キャンキャン)」(小学館)の専属モデルになった。女優にバラエティーに幅広く活躍する中条さんにとって、原点ともいえるモデルの仕事は、表現するうえでの「想像する力」を養ってくれる場所だという。
「モデルは、洋服だけじゃなく自分も見せていくのが大事な仕事。人からの見られ方を研究するので、カメラの前に立ったときに『どう写っているか』と想像する力は、モデルの仕事で身についたと思います」
大切にしているのは、柔軟性。「何を求められているのかを瞬時に判断することが必要なので、固めすぎず、柔軟にいることを大事にしています。自分がイメージしていたものと全く違うものを求められる場合もあるので、変えていけるようにすることと、瞬時に判断できる能力を現場で鍛えています」と話す。
昨年は、バラエティー番組「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)内の人気コーナー「グルメチキンレース ゴチになります!(ゴチバトル)」に出演し、話題となった。高級レストランでメニューの金額を見ずに注文し、金額を当てる企画。高級料理も堪能した。
出演中は「確実に太りました」と笑って明かす中条さん。出演前からジムに通うなど、運動は続けていたが「体重よりも、見た目がすごいむっちりしたなという感じ。体脂肪が増えたんだと思います」と告白。「クビになった途端、勝手にやせました(笑い)」と今はすっかり元通りになったようだ。
TGCは、コロナ禍でもライブ配信、スマホアプリのTGC公式メタバース「バーチャルTGC」の配信など変化し続けてきた。最後に、中条さん自身のコロナ禍における変化を聞くと、「今まで当たり前のように過ごしていたことが、当たり前じゃなかったんだなと思い、よりいろんなことに気づいたり、感謝したり。いろいろな心情の変化がありました」と話した。
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