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「2022ミス・ユニバース」の日本代表に選ばれた坂本麻里ベレンさんが12月15日、東京都内で、来年1月に開催される世界大会で着用するナショナルコスチュームをお披露目した。千羽鶴をモチーフにしたドレスで、白やシルバー、ゴールドなどの折り鶴をあしらったほか、ヘッドドレスやピアス、ネイルなどでも折り鶴を表現した。
坂本さんは「この衣装を通して、平和について考え直していただけるようなきっかけ作りができたらいいなと思っております」と語った。
世界大会は2023年1月14日に米国ニューオーリンズで開催される。
昨今の世界情勢を受けて、世界で唯一の被爆国である日本から「平和」のメッセージを発信するため、「折り鶴」がモチーフに選ばれた。長崎出身のデザイナー「Die-co★(ダイコ)」さん指揮のもと制作。衣装の布は、古着の着物や、貸衣装で使用しなくなった白無垢(むく)をリメークし、サステイナブルにも配慮した。
坂本さんは「ご覧の通り持っている道具や衣装にすべて鶴が込められています。いろいろな人にいろいろな願いを込めて折っていただいた鶴を持っている重みが、とても良い重みに感じます」とコメント。「不安定な世界情勢の中、平和のシンボルである鶴をモチーフにすることによって、平和の祈りを多くの人に、世界中に届けられるのではないか」と話した。
また、世界大会へ向け、「ちょうどあと1カ月。もちろん1位を目指して行ってまいりますが、まず一つの目標として私の思いや多くのみなさまの思いを世界中に伝えられたら」と意気込んだ。
「ミス・ユニバース」は1952年に始まった世界で最も歴史あるコンテストで、80を超える国や地域の代表が集まり、“世界一の美女”を選出する。ナショナルコスチュームを着て行うファッションショーは各国代表が自国の文化や伝統、個性、メッセージを発信する機会として行われる。日本は2006年代表の知花くららさん、2017年の阿部桃子さんがベスト・ナショナル・コスチューム賞を受賞した。