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オンワードの働く女性向けブランド「any SiS」とコラボしアパレルをプロデュースした青木裕子さん
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オンワードの働く女性向けブランド「any SiS」とコラボしアパレルをプロデュースした青木裕子さん

青木裕子:子育てで「自分の世界が広がった」 昨年は家族4人で富士登山も 息子2人の小学校受験を生かしアパレルプロデュース

 TBSの元アナウンサーで、小学3年と1年の男の子のママでもある青木裕子さん。夫はお笑いコンビ「ナインティナイン」の矢部浩之さんだ。子供2人の小学校受験を終え、その経験を生かし、「学校行事などで活躍するネイビー服」をプロデュース。受験をきっかけに子供と登山を始め、家族4人で富士登山もし、「子育てをしていなかったら私、絶対に富士山には登らない人生だったと思うんです。子育てが、自分の人生の幅を広げてくれるきっかけにもなっています」と話す青木さんに、いま子育てに感じることなどについて聞いた。

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 青木さんは、2005~12年にTBSのアナウンサーとして活躍。2013年3月に結婚し、2014年3月に第1子男児、2016年1月に第2子男児を出産した。現在は女性ファッション誌でモデルを務め、エッセーを連載するなど活躍の幅を広げている。

 昨年4月、次男が小学校に入学。2人の息子を育てる中で、子育てをする前に抱いていたイメージと現実の子育てには、いい意味でのギャップがあったという。

 「子供と一緒にできること、一緒にやると楽しいことって本当にたくさんあるなと思いました。子供に機会を与えたり、いろんな世界を見せたりすることができるのは、親の責任でもあり、親の特権でもあると感じています」

 富士登山もその一つ。昨年の夏、家族4人で登頂し、ご来光に感動した。きっかけは、小学校受験に向けて通った塾のプログラムに、自立・自主性を育む方法の一つとして登山があったこと。

 「最初は高尾山に登りました。長男の受験のときも登りましたが、長男はハマらなくて。次男は面白かったみたいだったので、一緒に『毎月一登山』を始めました。コロナ禍で旅行に行きづらい時期が長く続きましたが、関東近郊の低山だったら時期を見計らえば行けるんじゃないかなと思って始めたんです。『次はどこの山に登る?』なんて次男と話しながら。それを1年間、続けたら、次男が富士山に登りたいって言い出したんです。小学生で富士山に登れるなんて、想像もしていませんでした」

 親子でビッグプロジェクトを達成し、いま思うことは……。

 「これで自立心が育てられた!とはなりませんし、いつか息子たちに『富士山はイヤだった』と言われる日が来るかもしれません(笑い)。でも、いまはいい経験だったと思いますし、彼の心や、成長のいい影響になればいいなという思いはあります。息子に感謝していますし、こういう機会を持てたのは、子供を育てるということがあったからだと思っています。

 小学校受験に対しても、私が勝手に抱いていた『無理やり勉強させる』というイメージと、実際に取り組んで感じたことは違いました。子育ても、“お受験”も、えらそうなことが言える立場ではないけれど、私が見たものはこうでしたという情報を発信し、シェアできたらという気持ちが芽生えています」

 ◇経験を生かし「あったらいいな」を洋服で提案

 「小学校受験は、気づきの多い経験になった」という青木さん。今回、“お受験”対策の塾や、幼稚園・小学校の保護者会、授業参観など行事に着ていくことを念頭に置いたアパレルをプロデュースした。自ら企画書を書いて、所属事務所に提案。オンワードの働く女性向けブランド「any SiS(エニィスィス)」とコラボし、ジャケット、スカート、ワンピース、セットアップなど全8型を発売する。

 色はネイビーが基本。子育て中かどうかに関わらず着られる、実用的に考えられたシンプルなデザインが特徴だ。

 「私自身は、子供が幼稚園に入園したときに『どういう服装が正解かな』と悩みました。コンサバティブな幼稚園だったので、送迎から比較的キレイなネイビーの洋服ということが多く、その延長で受験に取り組めました。

 でも周りのお母さん方の話を聞くと、幼稚園によって保護者の服装のタイプが違う。いざ“お受験”に向けて教室や塾へ行こうとすると、なにを着ていいか分からないという声や、服装で失敗することが怖くて“お受験”をやめようと思った声を聞いていたので……そういうときにあったらいいなと感じたものを作りました」

 ジャケットは「カバンに入れてしわにならない素材」、ワンピースは「ジャケットなしでもきちんと見える襟付きの長袖」など、それぞれのアイテムにこだわりがある。注目したいのは、トップスとジョガーパンツのセットアップ。自慢の品はチャックで閉まるビッグサイズのナイロンバッグだ。

 「ジョガーパンツは、センタープレスを入れたことによって、おしゃれ感もありつつ、品良く着られるようにしました。裾の絞りの幅まで試行錯誤を重ねています。カジュアルな素材ではありませんし、このセットアップで保護者会にも行けると思います。

 次男が卒園した後、ママ友と欲しかった受験グッズや通園グッズの話をして挙がったのが、チャックで閉まるサブバッグでした。ジャケットや小さいバッグ、“お受験”の塾や教室に持っていく子供の体操服、工作用具などを入れて、口を閉めれば中が見えません。シンプルで便利なバッグになったので、喜んでいただけると思います」

 第2弾の構想や今後について聞くと「毎シーズン必要な洋服は変わってきますから、いくらでも提案したいですね!」とアイデアは尽きない様子。

 「今回、約1年かけて洋服を作ったことで、改めて長く時間をかけてものごとを進めていく達成感と、楽しさを感じました。子供たちが小学生になり、私の一人の時間が長くなったので、少しずつ自分のやりたいことを探して、見つけて、取り組んでいきたいと思っているところです」

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