元TBSアナ堀井美香：50歳で退社しフリーに　「“型にはまる”ことがラクだった」　局アナ時代を振り返る　初エッセー発売

　TBSの元アナウンサーで昨年50歳で同局を退社し、フリーアナウンサーになった堀井美香さんがこのほど、初の書き下ろしエッセー「一旦、退社。50歳からの独立日記」（大和書房）を発売した。退社前からの約9カ月の記録を日記形式でつづったもので、働くことについて、年齢を重ねることと仕事について、美容について、靴のヒールについてなどに触れている。

　堀井さんは「結局私は“型にはまる”ことが、ただただラクだったのだ。『アナウンサー』である自分。『母』である自分。何かの枠でくくられた方が生きやすかった」と本文中で振り返る。

　また「会社ではアナウンサーとして周囲の目が安心する服を選んできた。ニュースを伝える時に腕を出すなんて。大きなイヤリングはやめなさい。普段はあまり目立たないように。そうして自由だった若い頃の自分を清算するように、型の中に自分を縛りつけた」と告白し、「なのに今日、ノースリーブを着た」と続く。

　堀井さんは、現在ポッドキャスト「OVER THE SUN」で、コラムニストのジェーン・スーさんとともにパーソナリティーを務めている。仕事と働き方について語ったスーさんとの特別対談も収録している。四六判、240ページ。1650円。