天海祐希：松尾芸能賞を受賞　「驚きと恐縮と誇らしい気持ちでいっぱい」

　女優の天海祐希さんが第44回松尾芸能賞で優秀賞を受賞し、3月29日、東京都内で行われた贈呈式に出席した。2022年に出演した「広島ジャンゴ2022」、劇団☆新感線の「薔薇（ばら）とサムライ2-海賊女王の帰還-」のほか、数々の演技が評価されて受賞。天海さんは「こんな栄誉あるすばらしい賞をいただくことができて、驚きと恐縮と、そして誇らしい気持ちでいっぱいです」と喜んだ。

　続けて「一緒に受賞されたすばらしい方々とともに、お客様にたくさん楽しんでいただけるような作品を作っていけたらと思っております。選んでくださった皆さん、いつも応援してくださる皆さんに恥ずかしくないように頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。

　贈呈式後に報道陣の取材に応じ、「心から幸せ」と心境を吐露。「とてもありがたいという思いとともに、感謝しています。あとは責任があって怖いと思います」と恐縮しきり。贈られたトロフィーを「家の一番目立つところに飾らせていただきます」とほほ笑んだ。

　松尾芸能賞は、松尾芸能振興財団が1979（昭和54）年3月に設立。日本の伝統ある劇場芸能を助成、振興し、日本独自の文化、芸能の保存及び向上に寄与することを目的とし、日本の文化・芸能の保存・向上に寄与した芸能出演者や演出・音楽・劇場芸能に高い技術を持つ個人を表彰する。

　贈呈式には、大賞を受賞した俳優の市村正親さん、優秀賞を受賞した歌手の三山ひろしさん、歌舞伎俳優の尾上菊之助さんらも出席した。

　◇受賞作品と受賞者は以下の通り（敬称略）

　▽大賞：市村正親（演劇）▽優秀賞：吉田玉男（文楽）、山村友五郎（舞踊）、天海祐希（演劇）、尾上菊之助（演劇）、三山ひろし（歌謡）▽新人賞：田渕愛子（琉球音楽）▽功労賞：林家正楽（演芸）